第27話 ダンジョン課3
「車買ったんですね」
「中古だけどね、この騒ぎの中通るのにちょうどいいだろ?」
「ですね!あの人混みはやばいっすからね」
「だろ?だから車買うことにしたんだよ」
人混みの中を通過するのはちょっと怖いけどな!
「それにしても来週からですね」
「あぁ、本格的にギルドが動きだすぞ!」
「よし、んじゃ会長に呼ばれてるからあとは頼んだぞ?」
「「「はい」」」
3人も成長し20階層まで行けるようになっている。
ようやくレベルが上がってきている実感があるのだろう。
俺は車に乗り込み外に出る、相変わらずの人混みだが車が通る時は退くようだ。
会社に戻ると会長のところに行く、
“コンコン”
「入れ」
「こんにちわ」
「おぉ、うちのホープじゃないか!」
「あはは、そんなことないですがどうかしましたか?」
「そうだ。防具の開発者に頼んで作ってもらった鎧なんだが調整がなかなか困難でね」
「あぁ、魔法を付与すればいいですよ」
「そんな魔法があるのかね?」
「はい、じゃあその防具に付与してみますね」
俺はフィットとパージを付与する。
「どうぞ、できましたので着てみてください」
「お、おう」
「そしてフィットといえば体に合うようになりますから」
「フィット、おお!これはいいな!」
「脱ぐ時はパージで脱げます」
「そうか、じゃあこれを付与できるやつを探そう!」
「はい!見つかるまでは俺がやりましょうか?」
「もし見つからなかったら頼むかもしれんな」
これくらいだったら全然苦にならないしな。
「あ、それとできたから持っていくといい!」
「あ、ギルド証ですか、写真付きなんですね」
「そうだな、キャッシュもつけたし、ランクもついてるはずだ」
「ランクSですか!それに番号も振ってありますね」
「まぁ、こちらで識別できるようになっているからな」
とりあえず課の分はあるな。
皆はランクCか、まぁ、無難なところだな。
「とりあえずこんなところかな?」
「はい!では失礼します」
会長室を後にする。
そして久しぶりに鍛冶場に向かうとカンカンカンといい音が響く。
「お疲れ様です」
「おう!知念課長か!どうした?」
「インゴットは足りてますか?」
「おう!かなりあるぜ!」
「ミスリルの方は?」
「ありゃ難しいな!俺たちには加工できねえぞ」
「そうですか、俺もたまには打って行きますかね」
「おう!そうしろ!」
それからミスリルソードを三本打たせてもらい研ぎは任せることになった。
「よろしくお願いしますね」
「おう!勉強になったよ」
と言って鍛冶場も後にする。
ちょうどいいくらいかな?
と課のみんなを迎えに行く。
ドライブがてら甘いものを買って、それから迎えに行く。
着くとちょうど戻って来たところだった。
「ちょうどよかったな」
「あ、お疲れ様です」
「ほい」
「あっ!クレープだ!」
「さすが課長!甘いもの欲しかったんです」
「あはは、それは良かったよ」
パクつく3人を横目にバカ二人がばてているので見に行く、
「調子はどうだい?」
「最悪に決まってるだろ?」
「俺らにはないのかよ?」
「あるわけないだろ?それより何階層まで行ってるんだ?」
「まだ3階層までだよ!」
「そうか、がんばれよ」
「クソッ!今度は何か差し入れ持ってこいよ!」
バカ二人はなんとか続いてるみたいだな。
「それじゃ、帰ろうか」
「「「はい」」」
じゃんけんの結果俺の横には四ツ谷が乗る。
「きゃー!これドライブデートみたいですよね!ね!」
「あはは、そうかもな」
「やったぁ!」
嬉しがってる四ツ谷には悪いが自家用だが社用にしているからな。
「よし着いたな。んじゃ各自自分のドロップを提出してから帰るようにな。
「「「はい」」」
マジックバッグから各自自分の倒したドロップを提出してから帰る、
「それじゃあお先です」
「おお、お疲れ」
南原が一番か、てか二人とも終わってるじゃないか。
「どうしたんだ二人とも」
「課長飲みに行きませんか?」
「あ!ずるい!私と飲みに行きましょうよ」
「悪いな、今日は会長の付き合いがあるからまたな」
「えー!けっこう思い切ったのに!」
「ならしょうがないですね」
「あはは、また飲みに行こうな」
「「はい」」
「「お疲れ様でした」」
「はいお疲れ!」
っとここからまたスキル玉を見ていかないとな。
スキル玉に何が入ってるかを書きながら収納に入れて行く。ここら辺は役得だな。
「はぁ、青玉はなかなかいいのが出ないな」
銀や金は結構出てるけど普通のだしな。
「まぁ、これから忙しくなるしな!」
それよりも勇者君は元気だろうか?聖女とは2回エンカウントしたが、そのどちらもダンジョンができて大変だったからな。
家に帰ったら連絡してみるか。
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