第19話 ダンジョン課


 45階層、ビッグフット

 巨人だな。魔法や剣技を駆使しても中々ダメージを与えられない。削ってやっと倒したらドロップは聖剣シャリオンと魔石、

 宝箱には虹のスキル玉と金貨2枚が入っていた。虹には限界突破がはいっていた。


 46階層、クラウン

 ピエロだ、投擲や大玉で攻撃してくるので魔法でやっつける。クラウンダガーと魔石をドロップ。


 47階層、キングレオ

 六つ足のライオンだ。引っ掻きや噛みつきをしてくるので疾風迅雷でトドメを刺す。

皮と魔石、時々回復のついたネックレスをドロップ。


 48階層、大百足

 斬ってもダメで焼いたら仲間を呼びやがるので凍らせてトドメを刺す。甲殻と魔石、時々金のネックレスをドロップ。


 49階層、フェンリル

 こんなところでフェンリルはキツイな!全力で戦い倒す。毛皮と魔石、時々牙をドロップ。


 50階層、また、ホワイトドラゴンだ。

 極太レーザーが危ないし、属性魔法を使ってくるのでなかなか近づけないが神速で近付いて疾風迅雷をかます!

 後は接近戦で!

 なんとか倒すと虹のスキル玉と皮と魔石をドロップ。宝箱には羽のシルバーネックレスと金貨3枚。

 虹のスキル玉は魔導士だった。


 そしてようやくダンジョンコアを発見してダンジョンから外に出る。これでダンジョンブレイクは問題ないだろう。


 次の日の朝は朝からスーツを着て会社に向かう。

 工藤さんに報告があると言うと会長室に通される。

「おお!知念君がんばってるかね」

「はい!昨日50階層を攻略してダンジョンコアも見つけたので報告に来ました」

「まじか!凄いなぁ!」

「ありがとうございます」

「で、おもしろいものはあったかね」

「工藤さんが欲しそうなものは取ってきましたよ」

「ほう!なんだい?」

「魔導書ですね」

「おおっ!いいね!」

「とりあえず火水土風に雷と氷ですね」

「読んでもいいかい?」

「どうぞ」

 パラパラとめくっては消える魔導書。

「おおっ!全部初級だが覚えたよ」

「あとはドロップ品がいくつかありますね」

「聖剣シャリオンらしいです」

「おおー!聖剣!」

「あとホワイトドラゴンの皮とかも」

「ドラゴンがいるのかい?」

「そのクラッチバッグはドラゴンの革ですよ?」

「まじかぁ!そりゃ、手触りがいいわけだ!」

 肌身離さず持って歩いているクラッチバッグを撫でる。

「おっ!そうだ、鍛冶場ができたぞ?」

「本当ですか!やった!」

「本場の鍛治職人も雇ったから使ってくれ」

「はい!」

 聖剣シャリオンはここに飾るそうだ。


 秘書についていき鍛冶場を案内してもらう。職人も待機していた。

「おうあんちゃんがここを作ってくれと言ったのか?」

「そうですよ」

「そうか!なら腕前を見せてくれ!」

「まだ、ベテランには敵いませんけど」

 と上着を脱いでミスリルのインゴットを出す。

「そりゃなんだい?」

「ミスリルですね」

「聞いたことないなぁ?」

「神話に出てくるような品物ですからね」

 と熱して打ち形を整えて行く。

「ほおほぉ!なかなか堂に入ってるじゃないか」

「はい!」


「これで完成ですかね!」

 ミスリルソードだ。まだ研ぎも終わってないがな。

「いや、いいものが見れたぞ!そのミスリルとやらはまだあるのか?」

「ありますよ鉄やら銀もあるんで」

 とインゴットを並べて行く。

「ほお!こりゃいいな!」

「んじゃやるべ」

“カーンカーン”といい音をさせながら作っている。

 これで武器の方は揃ってくるだろうな。


「じゃあここは任せました」

「おう!いつでも来いよ」

「はい!」


 んじゃデスクにでも行ってみるかな!

 ダンジョン課のデスクに行ってみると知らない人がいた。

「あ。課長ですか?」

「まぁ一応ね」

「今朝より配属になりました、四ツ谷瑞希ヨツヤミズキです!」

「同じく南原清正ナンバラキヨマサです」

「知念久遠だ、よろしく頼む」

「「はい」」

「2人ともステータスは?」

「「はい」」

「「ステータスオープン」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 四ツ谷瑞希ヨツヤミズキ  20歳

 レベル1 職業 槍師

 スキル 初級槍術 初級盾術

 ユニーク なし

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 南原清正ナンバラキヨマサ  20歳

 レベル1 職業 剣士

 スキル 初級剣術 スラッシュ パリィ

 ユニーク なし

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 2人ともユニークなしだが鍛えればそれなりになるか。

 んじゃ今からってわけにもいかないな剣士と槍師か。

「とりあえずこれを読んで」

 と渡すのは生活魔法、火魔法を四ツ谷に生活魔法、水魔法を南原に渡す。

「これは?」

「読めばわかるよ」

「「はい」」


 と今のうちに槍は黒鉄の槍があったな、剣はナイトソードでいいか、鎧はドロップしたので。

「うわぁ!魔法が使える!」

「うお!俺水魔法だ!」

「おいここで使うなよ?後これとこれな」

「「はい!!」」

「鎧はフィットって言えば馴染むからな」

「!!本当ですか?」

「着てみればいい」

 小柄で元気そうな子だな。髪は一つにまとめている。

「フィット!おお!」

「な!」

「はい!」

「後これとこれな」

「槍だ!」

「これ剣ですよね!」

「当たり前だろ?」

「「はい!」」

「ロッカールームがあるからそこに入れておくといい、それか、今から行くか?」

「「いまからで!!」」

「やる気だな!んじゃいこうか、ダンジョンに」

 俺も車買うかな?よし買おう!

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