第17話 学生は大変だ


 学生たちはあっちにいたのが一年くらいだがもう一度三年をやらなければならないなんて可哀想だな。昨日ルナから連絡があって今年からまた入学して三年をやるらしい。

 しかも学校があの状態だから別の学校に通うみたいだ。まぁ今の時代高校くらいは出てた方がいいしな。


 んじゃ行きますか!

「ご苦労様です」

「あ、ご苦労様です」

 ダンジョンの前にいる自衛隊員にシルバーの名刺を見せるとすぐに通してくれた。

 そしてダンジョンに入ろうと防具を装着していると自衛官の方が喋りかけてくる。

「君は自衛隊に入らないか?」

「あ、ありがとうございます、でも工藤グループの社員なんで」

「そうかぁ、残念だな」

「あはは」

 誘ってくれるのはありがたいけどね。

 それじゃあ行きますか!

 中に入って1階層から順に攻略して行く。

 10階層のキラープラントを倒して蔦や魔石を回収する。


 11階層、ウルフ、

 毛皮が使えそうだなと思いながら斬る。

 毛皮と魔石をドロップした。


 12階層、ゴブリンファイター

 ゴブリンは速攻で滅殺する。

 破れない布と魔石をドロップ。


 13階層、オーク

 こんなでも肉がうまいんだよなーと思いながら倒すと、肉と魔石をドロップ。


 14階層、オルトロス

 頭が二つの番犬だが階層も低いしそんなに強くないな。皮と魔石をドロップ。


 15階層、ケルベロス

 オルトロスに比べてでかいし筋骨隆々の三つ首の番犬だ。地獄の番犬じゃないのか?

 疾風迅雷を試してみたら問題なく消滅した。強いなこの技、ドロップは皮に首輪と、魔石。宝箱は青のスキル玉と銀貨50枚。


 16階層、マーマン

 魚人だな。槍を使うのでなかなか距離が縮められないのでサンダーボルトを使い倒して行く。ドロップは鱗と魔石。


 17階層、ハーピィ、

 魔法で落として切るしか方法がないのか?

 ドロップは羽に魔石。


 18階層、スケルトンナイト

 普通のスケルトンより素早くて硬いが角を狙っての刺突で倒す。骨粉と魔石、時々剣を落とすな。


 19階層、ゾンビ、

 燃やしてやるとすぐに消滅していく。

 ドロップはゾンビパウダーと魔石、時々ゾンビ耐性の指輪。


 20階層、リッチ

 早くもリッチが出てきたな。さすがに呼び出すのも多いなと「ファイアーストーム」だ。巻き込んでどんどん倒していき最終的に魔力切れで死んでいった。リッチの杖と外套と魔石を落とした。

 宝箱は赤のスキル玉と銀貨は60枚。


 21階層、オークナイト

 ケルベロスの方が強いぞぉ。

 肉に魔石と時々オークナイトの剣。


 22階層、メタルリザード

 ミスリルソードにしてから結構切れるんだよな。鉄のインゴットと魔石。


 23階層、ゴーレム、

 さっさと倒して土塊の中の核を潰す。

 鉄のインゴットと魔石をドロップ。


 24階層、メタルイーグル

 だから困るんだよなぁこうメタル系が固まるのは!

 さっさと倒してドロップは鉄のインゴットと魔石。


 25階層、ミスリルゴーレム

 ここで出てくるとはな、まぁミスリルゴーレムよりミスリルソードの方が硬いはずなので斬れるし核も大体わかってきたからなっと!赤のスキル玉とミスリルのインゴットに魔石、宝箱からは青のスキル玉と銀貨70枚。


 26階層、ヒュージスライム

 でかいスライムだがさんを飛ばしてくるし、剣がダメになりそうなので魔法で攻撃して倒す。スライムボールと魔石をドロップ。


 27階層、鎧騎士

 こいつも核があるタイプの鎧騎士で結構素早いのでチャッチャと倒す。ナイトソードに魔石時々鎧の一部。


 28階層、マジックブック

 倒すと魔導書をドロップするやつだ!魔法を使ってくるがそれを避けて斬る。ドロップはもちろん魔導書と魔石だ。


 29階層、ブラックスケルトン

 核を狙って斬るしかないが、素早くて硬い、ミスリルソードだからまだいいけどな。

 ドロップはブラックボーンと魔石。


 30階層、シーサーペント

 水龍みたいな奴だが劣化版といえばいいかな?雷魔法で痺れさせて斬る。

 ドロップは皮とヒレと魔石。

 宝箱にはシーサーペントソードと銀貨80枚が入っていた。


 と今日はこの辺までにしとこう。


 後ろのボードに触り登録してから外に出る。

 んー、と伸びをしていると、何階層まで行ったか聞かれたので30階層と答えたらビックリされた。

「あはは、それじゃあまた」

 と言って出ていく。


 それを見ている黒い濁った目はヒトミだ。

 あちらで壊れてしまったのだろう。

「この世界は私のものにしてやる」

「それは無理なんじゃないか?」

「?!ケンイチロウ!」

「お前がやりそうなことだよ!」

「あはは、賢者にはなんでもお見通しってわけね」

「あのな!お前のせいでせっかくの大学行きが遠のくじゃないか!」

「それは私のせい?」

「お前のせいに決まってるだろ!」

「それはごめんなさい!でも大学どころじゃなくなるかもね」

「お前、なにいってるかわかってんのか!」

「じゃーね」

「待て」

 聖女はそこから飛び降りていってしまった。

 

「くそ!次あったらぶっ殺してやる」

 また賢者の目からも光が失われて行く。

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