第17話 詩集『さわっても良い場所』/ヒニヨル最高相談役
ヒニヨルさんとはもはや「お茶飲み友達」といますか、近所のママ友のようなお付き合いをさせていただきます。家事育児に毎日お忙しいところ、(えっちぃ)作品を作らており、犀川はいつも尊敬しているのでございます。そして、本企画へのご支援及び宣伝、ありがとうございます。特に詩について、ヒニヨルさんがいるだけで精神的に安心することができております。
詩集『さわっても良い場所』
https://kakuyomu.jp/works/16818023213648973642
ヒニヨルさんレベルのさわっても良い場所ってどこ!?
∑(゜Д゜;≡;゜Д゜)
って思いましたが、ワクワクしながら拝見させていただきましょう。
一肌目『艶出し』
誰かに愛される事だったんだね
あなたが私の肌に
触れるたび
そう、感じている。
肌に触れるの「触れる」と「艶出し」というのがうまくリンクしていて、ほほうとなりました。この詩がストレートにわたしの中に入ってきてヒニヨルワールドを堪能することができました。この結論、わたしには思いつきませんでした。いいですねぇ(ニヤリ)
二肌目『夜にぬくもる』
「あーそーゆーことね完全に理解した」となにやらポプテピピックの名言のようなことを言いたくなりましたが。だがしかし。
汚れてしまった私を
泡でしっかりと洗い落とし
湯船に沈んで
君に包んでもらう支度をする
「汚れてしまった」の解釈の仕方で妄想が膨らむことが判明してしまったのです。いや、何かといいますと、早番で帰宅した風俗嬢という……(すいません……)。
三肌目『wrinkles』
この単語、知りませんので調べました。……ははぁ、また勉強になりました。
含まれていると
嬉しいな
この一言になんでしょう。ヒニヨルさんらしい気持ちが入っていてわたしはすごく好きです。「嬉しい」でも「含めろ」でも「含まれているよね?」でもないのです。どこか遠慮がちで自信なさげな上目遣い、でいながらおねだり口調。そんな色っぽさを感じてしまうのでした。
私はあなたに増えていく
その思い出が
愛しいよ。
いや、こういうことが言いたくなるような旦那と、言えるわたしでありたいと思った次第です。
五肌目『詩の肌触り』
タイトルが秀逸すぎて、犀川はちょっと嫉妬しちゃいました。
道すがら
目にも止めない
野草のようでありながら
ふと誰かの
琴線に触れる
こういう視点で詩だけでなく小説も書きたいと思わせてくれる表現ですね。素敵です。
広がった光景は
身体中に伝わって
記憶の糸を手繰らせる。
この表現のすごいところは、「深読みしなくてもいい安心感」だと思います。記憶の糸とはなにか。そんな分解をしなくとも一連の流れが自然なので、感性に身を任せて浸ることができるのです。ここに「ヒニヨル文学」のような一貫性を感じて、わたしは好きなのです。
表現にアマチュアにありがちな得意気なところがなく、わたしたちを優しく包んんでくれながらも、その肌触りには独特の感覚を持っているのです。
いつもながら素晴らしい詩をありがとうございました。犀川はマジでヒニヨルさんの忙しい日々を心配しているので、無理をなさらぬよう、ご自愛くださいませ。
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