第6話 旅人/板谷空炉先生
板谷空炉さんには拙作にいつも☆や応援をいただいております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
詩 「旅人」
https://kakuyomu.jp/works/16818023213808473158
一、二、三、と時間が上手く流れゆく詩になっています。最初は「なんで三年なんだろう?」と思いましたが、しばらくして気がづいて「なるほど!」と膝を叩きました(理解が遅くてすいません)。
一番星見つけた
一番星ってわたしは見た記憶があまりないのですが、夕方から夜にかけて、一点の輝きを発見したのでしょう。きっと「ラッキー!」と言いたくなるような、星座占いで一位だったような、想いもしなかった幸運を感じているのではないでしょうか。無邪気な少年が思い浮かんで、微笑ましく感じました。
輝きは星で
広い空を舞う
おや、飛行機のような直線的な動きではないのですね。舞うということで、わたしたちが知っている物理から逸脱した不可思議な現象があらわれたようです。そんな不穏な状態なのに、どこか他人事のような「あれー?」みたいなのん気さを感じます。少年にはまだ地球の物理法則など関係がないようですね。いいですね。ほえーとした世界観ですね!
三年後も覚えてよう
三年後に何があるのでしょう。具体的な数字に興味をひかれます。彼は三年後に何か区切りがあるのでしょうか。不思議な気持にさせてくれます。大人になってもという解釈を当てはめるには短く、誰かに伝えようとするには長い三年。詩の面白さを感じますね。ちょっと真似できない感性でわたしは好きです。
遠くからの旅人
言っちゃった!(笑) もしかしたらこれを見ている少年も「遠くからの旅人」なのかもしれません。同じ宇宙人として、ただ、「別の遠く」から来ているのかなぁ、なんて思っているのかもしれませんね。そんなことを妄想していたら、三年後というのは、地球から「故郷」へ帰る日を指しているのではなんて思ってしまったり。
次はいつ会えるだろうか
地球での再会でしょうか、それとも他の星での……。そう考えるとのんびりとして落ち着いた表現もぴったりだと思いますが、実はごく普通の地球の人間がただぼんやりと思っているだけなのかもしれません。この亡羊とした世界観、わたしはいいなぁと思います。作品の中に妙なリアリティがない分、読んでいるこちらが「おお! マジかよ!?」みたいな、驚きを覚える役を担わされることになるのが、なんだかおかしいではありませんか。
読んでいる人に世界観を委ねるスタイル、面白かったです。素晴らしい作品をありがとうございました!
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