第3話 星詠み/めいき~先生
二番目はめいき~さまです。近況ノートにコメントをくださることをいつも楽しみにしております。ありがとうございます!
星詠み
https://kakuyomu.jp/works/16818023214020200463
冬銀河
水面を彩る
夢語り
※ふゆぎんが みなもにいろどる ゆめがたり
本作、めいき~さんの解説がとても素晴らしく、犀川ごときがコメントするまでもないような気がするくらいです。
敢えて申し上げればこの句の素晴らしさは「あるがままの自然描写」だけでは完結しないというところです。集点距離など細かく補正=努力や苦労なしに美しい夢は現れないということを暗示しているようで、ただ、「きれいな星ですね!」で終わらないのが凄く好きです。常に内面の努力を問うてしまうわたしとしてはそのまま以外の美、あるいは磨かれていく美に、魅力を感じるのでした。
凍星の 夜景水彩 雪吊りは 水面に映る 蓮池亭便り
いてぼしの やけいすいさい ゆきつりは みなもにうつる れんちていだより
兼六園の雪吊は有名ですよね。犀川も一時期金沢にハマっていた時期がありまして、何度か行ったことがあります。兼六園を照らす夜空とうのも是非見てみたいものです。絵葉書のようというのが、またいいではないですか!
詩(星)
前回同様、詩につきましては、部分の引用にさせて頂きます。
人形が見る最後の夢
幸せからスタートしたはずの人形の出会いと別れ、誕生と滅びが一連の物語となっております。
いつかは壊れ いつかは別れる
以降もダイレクトに人形の悲哀を詩っているようにも思えますが、この「人形」について、わたしたちがどう捉えるかを試されているような気がしました。わたしは「人形」は「人」というよりも「人の魂」として考えてみました。
人形は星を見る度に思い出す 人形は星を数えて主人を想う
ここに人の魂から人類という単位での虚しさや無情さが滲み出ているような気がするのです。わたしたちは神にもとに生まれ、滅していくときには神に召されて星となる。そんな「冷たいロマンチック」を感じでしまううのでした。
人形の空は 手を伸ばした先にある
人の可能性、大きく見れば幸せというのは手を伸ばさないと手に入らない。だけど、その先は遥か遠く空に向かって星を掴むような話。そんな美しき神話を信じる人間の愚かさあるいは必死な生き様を想像します。わたしたちは生まれて死ぬことがわかっているのに、こうして夢や希望に燃え空を見上げ星を求めていく。生きているという幸せを感じながらも、死という終点に向かって星を眺めている。そんな人生の一部始終をめいき~さんの詩の人形を通して再確認させていただいたような気がします。
素敵な作品をありがとうございました。
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