黒歴史と闇組織って似てね？

最終話 黒歴史闇組織

　ある意味で黒歴史はデジタル・タトゥーみたいな消えない過去とは別ものだろう。

　許されない「悪事をした」目立つ相手を批判でやりこめることで達成感を得たい。

匿名性が高く成熟するはずのないネット社会で悪目立ちすれば金銭が生まれる時代。

　一見して高名で大声の優秀な知識人がもてはやされる是非と環境に地域性もある。

　正しい義務教育で教師が優秀なら弟子まで勝手に育つような知的水準は大昔の話。

先達者が率先して編みだした裏道を早駆けすることは成功する風土として刻まれた。

　ゼロからイチを生む素晴らしさより効率よく金銭を稼ぐことしか認めない社会だ。

見せかけの自由平等あるいはジェンダーフリーを唱えてクサいものにはフタをする。

　地方の中小企業が淘汰されてから一極集中する組織の中枢ほど水面下で潰し合い。

組織のトップが変わることで価値観まで反転して追随できない敗残者は切り捨てる。

　表面的な社会は美しい言葉で化かし合い裏に潜った闇組織が落とし穴を構築する。

　教育者はありえない幻想に囚われ政治でカネを生む数のための宗教が悪用された。

人々の役に立とうと率先して行動するような善意なんて見せかけのものでしかない。

　それぞれが考えて行動を決める自由意思を認めずに迫害することイコール弾圧だ。

家族団らんでテレビに一喜一憂した時代は終わり脳はスマホに支配され手放せない。

　昭和から平成まで使用するのに知識が必要だったコンピューターはＡＩ化された。

若者たちはフリック入力できてもキーボードのブラインドタッチに興味を示さない。

　心身を病んだから弱者で悪いわけじゃなくて歪んだ社会に変容したことが主要因。

それを踏まえて考えてほしい。価値観が崩壊するような社会で一番悪いヤツは誰だ？