第5話「自分、友情合体いいっすか?」
ガロウさんを起こしに行った時、異変は起きた急に体が光り始めたのだ。
「え!?なんですかこれ!?」
「なんだなんだ!?」
「ん〜、眩し・・・カーテン一気に開けんなって毎回言ってるじゃねぇかよぉ・・・ってうぉ!なんだ!?」
その光は収まり始め、消えた。・・・特に体に変化はないみたいだが。
「・・・ん?おい、お前ら。何か、名前変わってんぞ。スライムボーン・・・?なんじゃそりゃ初めて聞いたぞ」
「俺達も初めて聞きましたよなんですかそれは」
「ん?今どっちが喋ってるんだ?」
「え?どっちって・・・」
・・・どうやら俺達、合体して別のモンスターになってしまったようです。超林檎食いたいっす。
「まぁ、いいじゃん、さっさと捜し物探しにいこうぜ」
「別のモンスターになっちまったのか、これは進化でいいのか?というか、進化ってことは・・・あ〜やっぱりな」
「どうかしたんですか?俺の事見つめて・・・欲情したのか?」
「してねぇよ!お前ら、というか今はお前か、レベルが下がってんぞ?」
「え!?」
あ、ほんとだ。すげぇや、レベル1になってる。スキルは残ってるのに。
「夢の高レベルが・・・一気に・・・ハハッ。現実って残酷ですね」
「まぁ、良いじゃねぇか、捜し物ついでにレベル上げてきゃ・・・どうせお前らついてくるだけなんだし」
「それもそっか!んじゃお願いしま〜す」
「今考えると何も手伝わずにレベルだけ貰ってるとか腹立つな・・・やっぱ少しは手伝え!」
「嫌です〜レベル1の非力な女の子なんですぅ」
「お前に性別なんかねぇだろうが!」
「あ、それで思い出したけど、変身能力も制限かかっちまってる。性別は変えれるくらいは出来るけど」
「スライムとしての機能が落ちてんのか、じゃあスケルトンとしての能力はどうなんだ?名前似てるしボーンスライムみたいに骨飛ばしたりすんのか?」
「骨飛ばしは〜、あ、ありました。新スキルとして勝手に会得してますねこれ。」
「なるほど、ボーンスライム系統寄りってわけか。とりあえずレベル上げも兼ねてさっさと行くとするかね」
ということで、ダンジョンへ出発することに。そんな俺達を見つめる者がいることにその時は気付いてなかった。
「・・・スライムボーンねぇ」
さて、ダンジョンに来たはいいものの、落し物が全然見つからない!あ、レベルは上がりました。50くらいには。もう5時間ぐらいさまよってます。
「・・・見つからねぇな」
「だなぁ・・・腹減った、林檎食いてぇ」
「・・・お前、本当に混ざっちまったんだな一人称僕と俺だったのに俺に統一されてるし」
「あれ?そうだっけ?・・・ん?てか、あれじゃね?あの無駄に光ってるやつ」
「お?おー!あれだぁぁぁぁ!やっと見つけたぁ・・・疲れたぁ・・・」
「確かに疲れたな、結局戦闘手伝わさせられたし」
「当たり前だ、レベル50もあるやつが弱いわけねぇだろ」
「ま、いいけどさ。んじゃさっさと帰ろーぜ」
ガロウはちょっと泣きそうになってる、というか涙溜まってる?泣いてる?ねぇ、泣いてんの?ま、そんだけ疲れたってことだな。さっさと帰って林檎食って寝ようぜってことだな!そうして帰ってきた後、ガロウは死んだように眠りについた。俺も少し仮眠をとる事にした。流石に疲れた。明日も荒野ダンジョンへ行かなきゃだしな。
「・・・まさか、合体が条件だったりするのかな」
そんなことを思いつつ、眠りについた。
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