第3話「自分、冒険者になりました」
ガロウさんについて行くと沼地の洞窟へとやってきた。ガロウさんいわく、ここに討伐対象のモンスターがいるらしい。
「なんて名前なんですか?」
「オオトカゲだったかな?金は安いがオオトカゲを2体街に持って帰ればいい」
「ちなみにオオトカゲのレベルは・・・」
「50だな」
「ごっっ・・・」
「まぁ、倒すのは俺に任せておけ。お前らは運ぶのを手伝えばいい」
ガロウさんはそういうと光魔法で洞窟を照らしながら進んで行った。僕達はその後をただついて行った。そして、お目当てのオオトカゲと遭遇した。
「お、ようやく1匹。そんじゃサクッとやりますかねぇ!」
背中に背負っていた大きな剣を手に取り、一気に振り下ろすと一撃でオオトカゲを倒してしまった。強い・・・
「ところで、ガロウさんが受けてるクエストって一体どう言う・・・」
「ん?あぁ、何かこのオオトカゲ、街では美味いって人気でな?度々取ってきてくれ〜っていう依頼が入るんだよ。んで、このサイズだろ?2匹で1、2日くらいは持つからな」
「美味い・・・じゅるり」
ビッグスライムさんの口からヨダレが垂れる。
「さて、こいつを縛って・・・」
ガロウさんが振り返るとそこには何もいない。えぇ、見てました。見てましたとも。ビッグスライムさんが食べちゃうところ!
「・・・お前、食ったろ?」
「食ってないです」
「いや、食ったろ?」
「ないです」
「・・・正直に言ったら林檎をやる」
「食べました、美味かったですご馳走様でした。」
その後普通にしばかれました。僕も痛かったです。
「はぁ、まぁいいや。また狩ればいいし。次は食うなよ?」
その後、2匹のオオトカゲを無事倒しました。僕達のレベルも上がりました。美味しいです。そうして僕達はオオトカゲをズルズルと引きずりながら街へと帰ってきました。何か、あの嬢ちゃんすげぇなって声が聞こえたりします。・・・何がですか?依頼主にオオトカゲを引き渡した後、ガロウさんが報酬金を半分分けてくれました。少ないとは言っても僕達にとっては大金です。林檎2つ分です。お金に喜んでいると、ガロウさんがこんな提案をしてきました。
「なぁ、お前ら。俺と一緒に冒険者にならねぇか?」
「いいよ」
「ビッグスライムさん!?」
「即答か、面白いなお前」
「金が手に入るんならただのモンスター何かやめて冒険者になるわ、次はあの桃ってやつが食いてぇ・・・」
ビッグスライムさん・・・もう食い物にしか目が行ってないですね・・・流石スライム種
「そうだ、お前らいちいち沼地に帰るのも面倒だろ?俺の家に泊まっていけ」
「いいんですか?」
「良いも何も、もう俺達はパーティーだからな」
「それはいいけどよ、この俺の姿に欲情すんなよ?股間溶かすぞ」
「誰がするか!お前らが何者か分かってるってのに」
「分かってなかったらしてたんですか?」
ガロウさんはノーコメントだった。つまりはするんですね?するんですか?そうですよね?ソウルブラザー・・・
そうして僕達はガロウさんと一緒に暮らすようになりました。
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