第11話 過去の過ち

 「ふー飛ぶのがつらいぜ」少し食いすぎたせいで、飛ぶのがつらい。風魔法で浮遊を使いつつ、帰宅する。あの兄弟いい加減仲いいのか、悪いのかはっきりしてほしいぜ。ギルは相変わらず、俺様を嫌ってるみたいだな。まぁ、あいつらの関係を壊したのは俺様だけど。ギルスのやつ嫉妬してるのか?魔力弾は、危なかった。当たっていたらどうする気なんだ?森外れにある巨木に作ったの近くまで来ると、下から石が飛んできた。見事に外れた石を見て俺様は思った。「当てる気あんのか」うっかり口に出してしまった。したら「うるさい!、降りてこい、くそ鳥が!」って聞こえてきた。下を見るとガラの悪い3人組3匹組がこっちを睨んでた。ミーアキャット族、レッサーパンダ族とプレーリードッグ族だな。1人1匹だけ、場違いじゃね?仕方ない、の近くで居座れても困るし。相手してやるか。


風月「はいはい。ご用件は、何でしょうか?」

キッド「っはー!忘れたとは、言わせねーぞ!」

風月「あん?何のことだ?」

キッド「てめー、毎回俺らの食いもん奪っておいて!ふざけんなよ!」

レッド「リ、リーダ。やめようって。僕達じゃ勝てないって」

ラッキー「そ、そうだよ。帰ろうよ?」

キッド「うるせー!食いもんの恨みは怖えって教えてやる!」

風月「もう何年前の話だよ?しつこいオスは、嫌われるぞ?]

キッド「余計なお世話だ!」

風月「っで?大口叩いてるが、どうする気だ?」

キッド「そ、それは・・・」


どうやら無計画らしい。力じゃ圧倒的な差があるし、何しに来たんだ?ミーアキャット族がリーダっぽいな。どうする気だ?と聞くと3人3匹は、目の前で相談を始めた。大人しく待っていると森の方から禍々しい魔力を感じて、そちらに目が行く。そこには、虎っぽい姿をした魔物がこっちに向かっていた。3人3匹は気付いていないようなので、風魔法で俺様の後ろに飛ばした。


キッド「って。てめー何しやがる!いてーじゃねーか!」

ラッキー「いたたた」

レッド「いたっ」

風月「いいから俺様の後ろでじっとしていろ!」

キッド「っは?」

ラッキー「リ、リーダ、変な奴こっち来てるよ!」

風月「レッサー君の言う通りだ。あれは、魔物だ。」

キッド「っは?魔物?あの黒いのが?

風月「そうだ」

レッド「あわわわわ、どしよう?ねぇ、どうすればいいの?!」

風月「守ってやるから、いい子でじっとしとけって!」

3匹「・・・」


っち、防衛戦かよ。空飛ぶとこいつらが狙われるな。かと言って範囲系魔法は、こいつらを巻き込む。となると、斬撃系?風波漸か風玉ってとこか。飛漸を使うには飛ばないといけないしな。しゃーね、おびき寄せ大作戦だ!


風月「風玉!・・・風玉、風玉、風玉、風玉!」

ラッキー「当たってない、当たってないよ!」

キッド「ヘタクソが!方向音痴かよ!」

風月「お前には、言われたくないな!」

レッド「あわわわ、こっち来るよー!」

風月「うるさい、静かにしてくれ」

キッド「って俺が」

風月「いいから、後ろでじっとしてろ!」


「風玉」ひたすら誘導をする。最後に足元へ風玉を放ってっと・・・っしゃー跳んだ!今だ!「風波漸!」さすがは、俺様だ!綺麗に真っ二つっと。さて、こいつらどうするか?俺は振り向いて、ポカーンと口を開けている3人3匹に声をかける。


風月「さてと。で、なんだけ?」

3匹「・・・」

キッド「あ、兄貴!」

風月「っは?」

キッド「一生付いていくっす!」

風月「こ、こら!抱き着くな!」

ラッキー「リーダ!これからどうするの?」

キッド「バカ!俺はもうリーダじゃねー、兄貴の子分!」

風月「いやいやいや!いらんって、そんなの」

レッド「リーダが子分になるなら俺もなる!」

風月「っは?」

ラッキー「じゃあ僕もー」

風月「はー?とりあえずお前ら、だきつくなー」

3匹「兄貴、今日からよろしくお願いします(よろしくっす)」


・・・・なぜこうなった?




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