第7話 選ばれし者
「ん~~~はぁ」
いつも通りの退屈な朝。変わらない日常。
俺様は、飛び立ち朝飯を探す。(お!いたいた、今日の獲物ーっと)
翼に魔力を纏わせて一気に放つ。すると、
なんか、下にいた連中がガミガミ言っているが、無視して飛び続ける。しばらくすると、開けた場所に出たので、そこにあった木の枝にとまって食い始める。食べ終わる少し前くらいに、変な白い虎が背後から近づいてきた。俺様は、チラッと後ろを見て話しかけた
ファルイ「ん?何ジロジロ見てんだオッサン、見せもんじゃねーぞこら」
氷帝「はぁ、勿体ないなお前。才能あるのに無駄遣いしやがって。」
ファルイ「あん、なんか文句あっか?ぶっ飛ばすぞこら!」
氷帝「ほー、いいだろう、少し遊んでやろうか?」
ファルイ「っはん、オッサンがいきがってんじゃねーぞ」
「切り裂け!飛漸」俺様は、両翼に魔力を練って、思いっきり放つ。このオッサンには、痛い目に合わせないとムカムカが収まらねぇ。そう思い、いつもは、使わない斬撃系の魔法を使うが・・・・。
「はぁ・・・氷壁!」はぁ!このオッサン氷属性だと!距離取らな、「ッガハ!」あれ?何が起こった?なぜ地面が見える?、なぜ俺様が落ちている?なんとかしないとやばい!
ハァハァ、危なかった。ギリギリ風魔法「浮遊」の発動に成功した。
ファルイ「ハァハァ、てめぇ何しやがった・・・」
氷帝「特に何も?すこーし冷たい息を吐いただけだ」
ファルイ「はぁ?」
氷帝「冷気だよ、急激な気温の変化による頭痛やめまいだ。さらに、冷たい空気は重いからな、翼を思い通りに動かせなかっただろ?君たち鷹族は、寒さに弱いからな。」
ファルイ「・・・俺様をどうする気だ?」
氷帝「青いな、才能あるのに知恵も経験もない。仲間にならないか?」
ファルイ「はい?」
氷帝「情報屋をしている仲間から使えそうな鳥さんがいるって言われ、来てみたのだが、思った以上だな。もしかしたら神獣になれるぞ?お前」
ファルイ「なに・・・言ってんだオッサン?」
氷帝「で、どうする?」
ファルイ「誰が好き好んでオッサンの仲間になるかってーの!」
氷帝「そうか、残念だ」
オッサンは、そう言って立ち去った。それから3日が過ぎ俺は、いまだにムカムカしている。今まで負け知らずの俺様が何もできずに、数秒でやられた。心に復讐を誓い、オッサンを探し出した。俺様を待っていたのか、近くにいたためあっさり見つけた。それから毎日オッサンに挑んだが、やはり勝てない。気づけば色々教えられていた、オッサンも調子に乗って教えがだんだん厳しくなる。「なぁ、いい加減オッサン呼びは、やめないか?俺はナルギウスだ、名前は?」急に名乗り出したので戸惑いながらも答えた「・・・ファルイだ」。それから半年、いつの間にか一緒に過ごすことが当たり前になっていた。
しばらくして、2匹のガキがやってきた。
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