第15話 それから
「うわあぁぁぁ!」
「なんだ!どうし…」
ウォシュレットの止めるボタンを押してクリーンをかける。
「何あれ?ボタン押したら出てきた!」
「それよりパンツ履け!それはウォシュレットって言ってだな」
こんな事日常茶飯時だ。
「さて行くぞ?」
「はーい!」
とネアと2人で攻略に行くのも慣れたな。
今週末は中古車選びにみんなもついてくるとなるとうるさそうだがいいだろ。
そしてギルドに着くと、こいつがいるんだよな。
「本当に入りませんか?今なら特典もついて」
「入らないよ、自分らでクラン立ち上げるんだから」
「本当に損しますよ?」
「だわからいいって!」
「わかりました!もう知りません!」
ハァ。三日目にしてようやく諦めたか!
更衣室に入って防具を付けてブーツを履いて外に出るとネアも同じような格好だ。一つ違うのは短弓を持っている事。斥候&弓師だから短弓になったが。そこそこの金額の短弓だから壊れることはないだろう。
2人並んで30階層まで行くと、
31階層、ブンブンビー
蜂のでかいバージョンだな。短弓で器用に仕留めていく。俺も斬って回るがネアに教えられた場所は踏まないようにしている。
て言うかネアもチート並みに罠を掻い潜っていくのでついていくのはなかなか大変だ。
ドロップはハチミツボール、ぷよぷよした中に蜂蜜が詰まっている。と魔石。
魔石はエネルギーに還元されていて今では電池並みに利用されている。
32階層、ブラックバイソン。
まぁ、ただのモンスターというだけで俺の怪力でツノを持って首を兵おると皮と魔石、時々ツノがドロップする。
33階層、ミノタウロス。
突進しか脳のないバイソンと違って斧を持って攻撃してくるが、後ろを取ると非常に扱いやすいモンスターだ。
ドロップは皮と斧、時々ツノが落ちる。
34階層、リザードマン
こいつらは槍と水魔法で攻撃してくるがネアも短弓でダメージを与えるし、一閃で難なく倒せるからいいな。ドロップは皮と魔石で時々槍。
35階層、ボス部屋、万年狒々
万年生きてるとされる狒々だ。狡賢く色んな手で攻撃してくるし手癖も悪い。ダガーを盗まれたのはびっくりしたが、それなりに怪力の持ち主だ。ドロップは狒々の皮と魔石。
宝箱は銀貨30枚だ。
と、今日はこの辺にしとくか。
「帰るぞ?」
「えー、もうちょっといいんじゃんない?」
「いや、あまりやると残りがまた周回やななるぞ?しかも稼いでるしな?」
「んー、じゃあ分かった!」
今日は35階層までで帰る。
カウンターで素材を売るがドン引きされている。もういいやと思って35階層の素材も下ろしているからな。
「627万円飛んで4,000円です」
「はい」
「あ、あの!何階層が教えてもらっても」
「秘密で」
そんなあっさり日本記録抜いちゃ悪いからね。
「おう!邪魔するぜ」
凄い大男が俺の前に割って入る。
「なんだ?」
「お前が勇者クランを断ってるってやつか?」
「そうですが何か?」
「俺らのクランに入らないか?」
「無理ですね、俺らもクラン立ち上げるんで」
「出る杭は打たれるぞ?」
豆腐出ても打つつもりだろうか?
「あはは、この人何言ってんの?」
ネアが大笑いしている。
「おう、嬢ちゃん?あんまり馬鹿にするとどうなるかわからねーぞ?」
「はぁ?マジでわからない人だな」
「はっ!」
首元にダガーを突きつけたのにようやく気付いたようだ。
「ほ、ほう。やるじゃねーか」
「気づかなかったくせによくいうよ」
「お前たちを他のクランが許すとでも?」
「許しが必要か?逆に潰されないようにしたほうがいいんじゃないか?」
「分かった交渉決裂だな」
ダガーをしまうと、去っていく男。
そして!
「いたっ!」
「お前も煽るな!」
「だって身の程弁えろって思って」
「それでもだ」
「はーい」
本当にネアはおちょくるのが上手いから困る。
そしてようやく週末が来た。
「いえーい!やっと週末だぜー」
「自動車学校はどうだ?」
「バッチリだよ!早くとってしまいたいからね」
「おう!俺も気合い入れてるぜ」
「あー、あーしも取りに行きたいけど半年分の勉強があるから大変なんだよな」
みんななんだかんだで頑張ってるようだ。
タクシーで中古車屋を転々とする。
「絶対SUVの黒が良いって!」
「それは賛同」
「えー、あーしはオープンカーがいいなぁ」
「それ俺ら乗れるのもあるけどなんか違うんだよな」
「まぁ、俺の狙ってるのもそっち系の車だから安心しろ」
「だよね!色は?」
「黒かな、白も捨てがたいけど」
「黒だって!」
でとりあえずSUV車を多く取り扱ってる中古車屋にいくと一目惚れだった。
「うおー!かっけぇ!」
「いいね!俺らも余裕で乗れるし」
「ふ、ふーん、いいんじゃない?」
「これ買うの?ねえ?これいいね」
「これください」
即決だった。
だってかっこいいんだもん!
これで遠くても車で行けるな!
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