第13話 ポーション
「ちーっす」
「ちわ」
「おっ!2人とも普通にきたけど昨日はどうだったんだ?」
「すっげー叱られた!」
「同じく!」
「あはは、それだけ心配してるってことだろ」
「そりゃありがたかったけどさすがにこれはないべ?」
2人とも茶髪に戻っている。最初あった時のようだな。
「あはは、なんか違和感があったけどそれか!」
「無理やり黒にしようとするから茶髪に戻すって言って戻したんだよ」
「うちの親も黒にしようとすんだぜ!…てか若返ってない?」
「おう!10歳若返ったからいま25歳だな」
「ほう!そんなのも持ってたんだ!ってか上がっていい?」
「おう悪いな。上がってくれ」
「あ、カッペイにクオン!聞いてよ!ハルったらひどいんだよ!何聞いても早口で喋るからわかんなくてさ」
ソファーから身を乗り出したネアがそう言う。
「あー、俺らにも聞こうとしてる?」
「うん!わかんないことばっかだし」
「げー、まあいいけどさ」
「てか飲み物は買ってきたから」
「おー、サンキュー」
と2人はリビングに行っている。俺はスウェットから着替えてリビングに行く。
“ピンポーン”
「はいはい、おっ!シオリか上がれよ」
「うーっす」
「2人とももうきてるから」
「一番最後かよ」
「あはは、そう変わんないよ」
「昨日はごめんね」
「あぁ、いいってことよ」
「あのババアスキル研究所とかなんとか怪しいとこに勤め出しててさ、うちのスキルも聞こうとするから怒ってやったから」
「あぁ、スキルはねー、隠しとかないとな」
「だよね、てか上がるね」
「おう!」
「ちーっす」
「おせーし!シオリ」
「んだよ、あんまり変わんないってきいたぞ?」
「バレたか」
「あはは、お前まだ頭ピンクなのな!」
「あ、あははは2人ともまっじめだな」
「うるせぇよ」
「なんとか黒は免れたんだからいいんだよ」
「ほら3人ともちょっと話がある」
「「「おう」」」
「みんなが卒業したらクランを作ろうと思うんだがどうだ?」
「いいね!クラン!昨日検索したけどパッと見あんまり乗り気じゃなかったんだよね」
「わかる!カッペイは勇者クランだろ?」
「なんで俺だけあんなとこ入んないといけないんだよ!恥ずかしすぎるわ!」
「「だよなー」」
「んじゃみんな賛成ってことだな!」
「18からギルド登録できるみたいだから行ってみようぜ?」
「あぁ!俺も思った!」
「あーしもギルド登録してこれまでの素材売ってもいいしね」
「あーわかる!結構溜まってんだよね」
「あはは、じゃあギルド登録を済ませちゃうか!」
「「「おう」」」
全員で、ギルドに向かうと綺麗な建物で中に入ると受付があるのでそこに行く。
「ギルド証を作りたいんですけど」
「はい!ではこちらの紙に書いて頂けますか?」
「はい」
「では身分証明書はある方はご提示下さい」
ネアは持ってないからホッとした。無くても出来るらしい。
「ではそちらの水晶に順番に触っていってもらえますか?」
「はい」
何を測ってるのかわからないけど触ると、青く光ってカードが発行される。これはキャッシュカードにもなってるらしいし、ペイも出来るそうだ。
「ではこれでギルド登録はできましたので」
「あ、買取はできますか?」
「え、まぁ。あちらの受付になりますね」
「あ、あとこちらを読んでください、ランク制度はご存知でしょうが」
「はい!ありがとうございました」
で次は買取だ。
「じゃあ俺から行くからな?」
「おう、ある程度目安にするぜ」
「よし」
「買取いいですか?」
「素材ですか?どうぞこちらに出してください」
「じゃあ、これとか」
「あ大丈夫ですよ」
「はい」
14階層あたりから怪しくなって15階層のは出すのをやめた。
「す、凄いですねー」
「そうですか?まぁ普通ですよ」
「「あははは」」
「それではキャッシュに入れますのでカードを預かりますね」
「はい」
「では査定後呼び出しますので番号札を持ってお待ちください」
そして次々と帰ってくるカッペイたちは、
「そんな低階層のはあんまり持ってなかったよ」
「同じく」
「あーしは結構あったよ」
「私も結構持ってました」
で次々と呼ばれるが俺で125万2千円だったので。
「やっべ!金持ちだぜ!」
「凄えな!」
「あーしのキャッシュ凄いことになった」
「私はみんなと同じくらいかな?」
「えーと、銀貨一枚が三千円だ」
「…金貨5枚!」
「まぁそんなとこだろうな」
「すご!ってかこれ持ってるの売れないじゃん!」
「まぁ、いっとき売れないな」
「あぁ、だからクランなのか」
「そう言うこと」
「どう言うこと?」
「個人で売ったらスカウトがすごいぞ?ならクランに入ってれば有名になるだけで済むだろ?」
「なーる!んじゃさっさと作れば?もう出来るでしょ?」
「事務所なんかもいるからもうちょいかかるぞ?」
「あーね、自宅を登録するのもね」
「だろ?」
「てゆーか、ポーション売ってみたら?」
「おお、その手があったか」
「あーしが売ってこようか?」
「いやいいよ、俺が売りに行く。めんどくさい事になるかもしれないからな」
「あ。あー、ね」
「買取お願いします」
「はい、こ、これは?」
「ポーションですが」
「ポーション!!」
「声が大きいですよ」
「す、すいませんすぐに査定致します」
やっぱりな、この感じだと。
「すいませんがこちらにどうぞ」
「やっぱり行く感じですか?」
「はい。お願いします」
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