第7話 ダンジョン


 さて今日は何かな?

 と思ったら薬だった。まぁこんな日もあるか。と収納に入れる。


 さて今日も今日とてレベル上げだ。

 今のレベルは、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 栗原 晴クリハラハル  35歳

 レベル38 職業 忍者 錬金術師 魔術師

 スキル 抽選 ショップ 収納 生活魔法 忍法 錬金術 付与 8大魔法(火、水、土、風、雷、氷、闇、光) バフ・デバフ魔法 回復魔法

 ユニーク ボックス 異世界言語

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 とまぁまぁ健闘していると思う。

 

「皆様だいぶお強くなられたと思いますのでこれからはダンジョンでレベル上げをしてもらいます」

 騎士が堂々と喋ってるのを久しぶりに聞いたな。

「おぉ!ダンジョンなんてあったのか!」

「ここからは罠も出てくるので斥候としてネアという斥候に同行してもらいます」

「私の言うことちゃんと聞いてね」

「おおー!可愛い!」

「え、綺麗じゃね?」

「どっちかというと綺麗系だね」

「どっちでも良いかなぁ」

 とシオリは言うけどまぁ、俺も範囲外だろうし、どっちでも良いかなぁ。

「よし!んじゃいくぞ!」

「「「「おう」」」」

 

 ダンジョンは城から離れたところにあってだいぶ遠くにきた気がするな。

「こっからダンジョンに入るから私のお尻を追いかけてきてね!」

「はーい!」

「お前元気いいな」

「ほんと」

「あはは、カッペイはそれでいいと思うよ」

「な、なんだよ!いいだろ別に!」

「あははは」

「1階層は基本スライムだから別に倒さなくても」

「えっ?いいの?」

「あはは、別に倒してもいいけど錬金素材にしかならないわよ」

 しかもダンジョンのモンスターは消えてなくなりそのあとドロップ品としてアイテムが残る様だ。

「あーなら倒して行くか」

「だな」

「へぇ、錬金術師がいるんだ」

「まぁね」

 と言ってみんな黙々とスライムを倒してくれる。いい子達だ。俺も負けられないな。


「10階層までは罠はないから好きに暴れていいわよ」

「おしっ!」

「んじゃ、さっさと行こうぜ!」

「ほいほーい」

 

 5階層に大きな扉があった。

「ここがボス部屋ね、5階層毎にあるから入る前は気をつけてね。入ると倒すまで出られないから」

 ということは倒される可能性があるんだな。

「まあ、5階層はってもう入ってるし」

「おっしゃ!オークだった!」

「カッペイ!ネアさんが喋ってる時は聞けよ?」

「あ、あぁ、ごめんね、ネアさん」

「いいわよ、今度から注意してね」

「はい!」

「あ!宝箱!」

「それも罠がないから開けていいわよ」

「やりい!」

 宝箱の中身は銀貨5枚だったみたいだ。

「ショボっ」

「階層を潜る毎によくなって行くわよ?でも罠があるから私が開けるわね!」

「はい!」


 10階層も突破して11階層からは罠があるが少ないな。ネアさんが的確に教えてくれるから押さなくて済んでるけど、一人じゃ無理だな。


 30階層、ミノタウロス

 カッペイがアクセルを身につけているので誰よりも早く攻撃している。クオンは風魔法を使いミノタウロスが動けない様にしているので俺は背後に回って首を斬る!うめき声と共に徐々に削っていき倒した。ドロップは皮とツノと魔石だ。

 宝箱はネアさんが開けて金貨10枚。まあまあいいんじゃないかな?


「ボス部屋は人がいるとモンスターは出ないといわれてるから、ここで夜を明かす。野営の準備を」

「はい!」

 騎士がテキパキとテントを張る中俺たちはビックリしてた。

「泊まりなの?」

「みたいだね」

「聞いてないし!」

「まぁ、しょうがないね」

「ハル?なんかテント用品ないの?」

「あぁ、地べたに寝そうな雰囲気だな」

 俺は寝袋とマットを買うと出してやった。

 シオリは寝袋に入ると、

「うん!これで寝れるわ!」

「なにそれ、なにそれ?」

 ネアさんがこちらにくる。

「寝袋ですけど入りますか?」

「いいの?」

「ポチポチとはい」

 段ボールが出てきて寝袋が入っている。

「凄い!召喚魔法?」

「まぁ、そんなもんですね」

 そしてネアさんも寝袋に入ると、

「あぁ、これは眠れるわ」

 と大絶賛だったが、騎士は誰一人として言ってこなかったからいいか。

 晩御飯もあるらしいので行ってみたら干し肉にパンだった。しかも堅パンと呼ばれる携帯食料だ。

「ハルエモーン」

「はいはい」

 モックを並べて行く。

「え!なに?それなーに?」

「ん?たべますか?」

「はい!食べます」

 ネアさんの分も出してやる。シオリと同じものを出してやる。


「美味っ!これ美味い!」

「でしょ!」

「いやビックモックが一番だって」

「いーやダブチーだね!」

「あはは、俺もダブチー派かな?」

「ほら!ねー、ハル!」

「あはは、みんな仲良いね」

「そりゃな!みんなで来たからな」

「いや来たくて来てねーし」

「どっちかっつーと拉致?」

「まぁそうだね」

「まぁ、拉致した側だけど、これってもしかしてそっちの食べ物?」

「そだよ?」

「へぇー!こんな美味いんだ!」

「まあね」

「いやなんでお前が偉そうなんだよ」

「あははは」

 ダンジョンでの夜も楽しく過ごしていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る