第3話

「私のタブレット、壊れたんだよね。」

「え?」

「昨日ね、家族と出かけて、公園に行ったの。それで、タブレットを背負ったまま思いっきり滑り台をやっちゃったんだ。それで…この通り画面が。」

びっくりした。こんな恵まれてる瑞稀にも不幸は訪れるんだ、と思った。反面驚き、反面嬉しかったことを覚えている。


小学6年生の時は、私にとって一番幸せだった。瑞稀との生活もだんだん楽しくなってきて、先生にも恵まれて。過去に戻れるなら、絶対にこの時に戻りたい。


小学校を卒業して、中学生になった。私は瑞稀と出会ってもう6年もたったのだ。この6年間は…色々とあった。もちろんこの物語には書いていないけど喧嘩だってしたし、恋のライバルにだってなった。でも…きっと今に比べたら幸せだったんだろうな、瑞稀との6年間は。


中学1年生のクラスも瑞稀と同じだった。このときはすごい嬉しかった。一番の親友と同じクラスになれたんだから。

 でも、そんな思っていた生活は出来なかった。

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