十章 パラグラフリーディング
多目的研究センターの廊下で、秋田と武部の話を立ち聞きした。武部は秋田の上司だった。秋田のアリバイは武部が関係していた。犯行時刻、秋田は武部がたのんだ試料を確認していた。藤堂は武部をつれて、二階の部屋へと向かった。試料の数を調べてもらったが、少なくとも、七時間は作業していることがわかった。七時間の作業は、三浦の殺害を不可能にしていた。
藤堂は秋田が床をゆらし、梁から金槌を落とし、被害者を殴打したと考えた。
しかし、現場の状況と一致しないことを成海が指摘する。秋田のアリバイもまた、崩すことができなかった。成海は秋田にききたいことがあった。
論文盗用の件だった。盗用問題は宇田川に口止めされているらしい。論文の盗用に、宇田川が関与していたのならば、三浦を殺害する動機にもなる。宇田川への疑いがふかまった。
ついに、最後の容疑者である宇田川を尋問する時間になった。成海たちは、宇田川のいる展示ホールへと向かうのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます