七章 パラグラフリーディング
成海は交番にて、左腕の発見された状況をきいた。フードをかぶった男が四肢を遺棄していたらしい。交番にいた警察官は、長年、勤務しており、流血の金魚祭りのことも知っていた。
被害者は緑川大学の学生だった。背中から刺されていた。被害者といっしょにだれかいたらしいが、名乗り出ていなかった。この事実を不審に思いながらも、交番を出る。
亜紀たちといっしょに、多目的研究センターへと向かった。成海は亜紀に、ここ数日のあいだ、かわったことがなかったかをたずねた。亜紀は宇田川室長がシンポジウムで、芦ヶ池の水質改善を発表したこと、芦ヶ池で氾濫が起きていたことなどを話した。ふたりの話題は事件の日に移る。
亜紀は午後二時ごろに、受付にいた。しかし、完璧な目撃者はいないらしい。成海は彼女のアリバイ確認が尋問の焦点になると考えていた。
気持ちを引き締めて、藤堂の待つ休憩室へとはいるのだった。
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