六章 パラグラフリーディング
成海と葵はホテルの部屋にもどった。成海は葵に取材協力の中止を提案した。しかし、葵は成海といっしょに仕事をつづけることを望んだ。ふたりは短いあいだでも、恋愛感情を育んでいた。つぎの日、藤堂から電話がかかってくる。どの容疑者にも、白い蠍のタトゥーが掘られていなかったらしい。藤堂の展望は外れたのである。
天井裏からは五指の痕跡が見つかり、何者かがとおった可能性が高かった。しかし、容疑者たちにはアリバイがあった。彼らは成海の同席を望んでいた。成海は午後の同席を約束する。午前中は予定どおり、行船公園の取材を行うことにした。一通り、見てまわり、昼食を食べたあと、葵とわかれた。彼女は第一発見者であり、友人である亜紀のもとに向かった。
成海は交番に向かった。左腕の遺棄された状況をきくことにしたのだ。早速、制服警官に不審者の有無をたずねるのだった。
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