六肌目『うつしみ』

誰でも良い訳ではない

でも時々

無性にぬくもりを求めてしまう


愛欲にまみれた

身体を

何も言わずに

ただ

微笑んで

優しく包み込んでほしい


原始的な欲求なのか

それとも

理性を働かせすぎてしまう

せいだろうか


肌が触れ合う

唇が、指先が

私のものではない熱が

私の存在を確かめる


忘れてしまったら

その度に

何度でも繰り返してもいい?



     Fin.





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