二肌目『順応する臓器』

目をつぶっていてもわかる

表皮の上をなぞっているものが


私を力強くつかんで

圧するあなたの指

今ではためらいもなく

離してはくれない


柔らかく、私の

欲のほとばしりを

じらして啜るのは

本来あなたの味覚を司る場所


すがめた目に

何を感じているの


身体はすっかり

あなたの物なのに。



     Fin.




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