第2話 暴力

  僕は、イライラしていた。この間、絶交した友人のことだ。彼は、度重なるドタキャンと遅刻をしてきた。更に、大学に呼びつけて放置してくることもあった。陰キャとか馬鹿にする発言もする。注意しても聞き入れず繰り返したため、もう縁を切ることにした。

 気持ちのいい別れ方はできていない。前回も同じことで絶交した。彼は謝るどころか、逆上していた。サークルが同じだったため、顧問から仲直りを要求された。それで仕方なく、自分から仲直りを提案した。前回、仲直りしたときは、周りの人を巻き込むなと彼から忠告された。ドタキャンをしているのは彼なのに。腹の虫がおさまらないおれは、彼にラインでチクチク攻撃をすることにした。「その性格直したらいいと思います。」それ以外にも思いの丈を送った。僕は、初めて人を憎んだ。普段よりも怒っていた。

彼は、精神的に追い詰められていたのだろう。

親友の恩に相談した。恩はブチギレていた。僕は、なぜ、恩がこの件に絡んでくるのが理解できず、一言、「キモ」とラインに送った。

翌日、大学の授業終わりに、恩がそばにかけよってきた。

「これどういうことや。」そういい終えると蹴ってきた。

 「暴力はやめて。」

僕はなんとか言葉を出した。彼も興奮している様子だった。その後、教室を去って、家に帰った。

僕は、夜にラインで脅した。「警察に行きます」

そうしたら、話し合いをしようと言うことになった。お互いにビデオ通話状態にした。向こうが俺の話を聞くといってくれた。

僕は、友達から受けていたドタキャンや遅刻のことを話した。すると恩は初めて聞いたらしく、驚いていた。その後、僕の話を聞き終えると、恩は「あいつに謝らなくていい。あいつもたいがいや。」といった。「殴ってすまんかった。」といった。

そして、その友達のことをブロックしてアカウントを削除したら良いとアドバイスを受けた。そこで、ビデオ通話は終わった。



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