「素晴らしいよセルーナ！　天才的な発想だぜ？」

「悲しいよなぁ。疑われるのって。大丈夫、俺はお前が無実だって知ってる」

　例えば注意を受けて「もしかしたら、不滅はよくないのかもしれない」と揺らいだところに声をかけた。

　「僕は信用されていないんだ」と蹲った肩を柔く叩いた。

「アンモ気にするなって。お前を切り捨てた奴等の『知』だぜ？　たかが知れてる」

　例えば大図書館員の帰還について行けなかった怒りに同調した。

「ミルキは心配してこぉんなにも相手を思ってるのになぁ」

「ハイシアは何も分かっちゃいない」

　例えばリプルへの思いやりがないがしろにされていると訴える嘆きを肯定した。

「はいはーい。萎えるコト言わないでくれます？」

　時に注意や諫言の矢面に立って、逞しい背中を見せつけた。

「何もなぁ。みぃんなが見てるところでやらなくたって」

　例えば負けて打ちひしがれる四肢を、きれいに手入れしながら慰めた。

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