第42話 仕切り直し
「やけに用意がいいと思ったら、そういうこと」
「ヒメコマネズミの時に見ていただろう?」
「その時は僕の側にいたよ」
「そうだったか……?」
「……というか待って? シェルと兄さんが話し合ってるとき、近くにルゥルゥいたよね?」
「あれは”再生”の一種だよ」
身を乗り出しかけたセルーナが椅子に座りなおす。
二人の会話が停滞する。
ややあって「分かった」とセルーナが指を立てた。
「脇道にそれるからどれから話せばいいのか分かんなくなるんだ。戻ろう。兄さんはどうして、俺に生物種になれって言ったのか。そこをはっきりさせてから、兄さんが許せないことの話に移る……でも、いい?」
「俺はどんな順番でも構わないよ」
強いて言うなら、とハイシアは続ける。
「かぶっている部分があるってことくらいかな」
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