第26話 フラクロウの使者との会合2
「よい茶葉です」
「ありがとうございます。我らが手づから育てたものです」
「だがハイシア殿、私は茶を飲むためにここに来たわけではない」
「降伏を、という話でしたらお引き取りください」
「我らは貴方の前の首を倒しましたぞ」
くすり、とハイシアは笑った。
「母より、わたしのほうが武力においては優れています故」
「一人で守り抜けるとお思いか?」
「一人ではありませんよ。それに、守られているのはそちら側であることも、どうかご理解いただきたい」
「ほう?」
「我らの中にはわたしよりも武力に優れた者が大勢おりまして……いくら天下のフラクロウさまでも、お相手をなさるのは厳しいでしょう」
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