第65話横槍

今日もSNSは炎上していた。

トレンドには男尊女卑や男女平等という言葉が躍る。

真の男女平等を目指す会という男性の待遇が許せない集団がSNSで民衆操作に躍起になっていた

自分がその権利を受けるべきだ!と思い込む過激思想集団がSNSで大暴れ。

男は税金を払っていない、女ばかり負担を押し付けるな!働かなくても豪邸を建てられるそんなのゆるせない!!

そんな言葉がSNSで飛び交っている。

確かに他国から買収された一部が市民活動しているが、リアルでもネットでも大騒ぎしていて迷惑極まりない。

風俗産業やグラビアといった職業は存在しなく、容姿関係などで仕事につこうとするとファッションモデル等狭い枠を争わなくてはならない。

mytvでも実力がないと稼ぐことは難しい、企画力コンテンツ力という一種の才能が必要だ。

普通の労働では大きく稼ぐということは難しい。

だれでも男性と結婚できるわけがない。

そんなうっぷんがたまり何故人数の多い女性が肩身の狭い思いをしなければならないんだ!そんなのおかしいだろ!!とそんな集団との日夜ネットでバトルが繰り広げられていた。


大半の男性はお金に無頓着である。

政府から補助金という名のお小遣いが毎月入っており許嫁からの甘やかしでお小遣いが送られてくる。

欲しいものは言えばすぐに許嫁が買ってくれるのだが、特にほしいというものものがないという状態だ。

一部男性は女性向けの商品でもドはまりしてしまうが、親と許嫁がタッグを組んで全力で止めさせられお稽古デイズで矯正される。


男性の服のトレンドは何かと言えば、許嫁が男性に着せたいと思う服が売れ筋商品であり、男性にとっては母親が買った服が許嫁が買った服に変わるだけで基本なんでもいいかなという感じ。

男性向け商品が少なく、お稽古や筋トレと勉強で自由時間はあまり取れないだろう。

男性は特に働かなくても生活できるのだが、みんな働きに出る。

学校卒業すると時間を持て余し暇になる、それに結婚してしまうと妻と子供の相手から逃げるために仕事に没頭する傾向にある。

朝早く出勤して夜中遅くに帰ってくるブラック労働に勤しむのは、妻や子供の相手しているより仕事の方が楽しいからにつきる。


男性に給与は支払われているのかといえば企業が自由に給与を決めていい感じになっており、別に無給だからといって誰も文句も言わない。

正規雇用で無給の会社は今のところはないが。

交通費や飲食代など仕事中に発生する料金は全額会社が負担してくれているので、要望を出すとシャワー室や仮眠室など男性専用施設が作られたりする。

女性はきっちり最低給与や労働対価が支払われているにもかかわらず男性は給与がもらえなくても不満がでないのかといわれるが、

好きな時間に出社し好きな時間に退社でき、通勤退社までに発生した支払いは会社もち、金もかからず趣味に没頭できるなんていい条件だなとしか思っていない。


男性は昇進できないし職業の制限もあるがそれ以外のやりたい仕事はできる。

飽きたなーって思えばふらっと別の会社に転職してしまうので、女性上司は男性を逃がさないように仕事を振る技術も求められる。

長時間労働に女性のモチベは上がると良いことづくめで企業にとっては多く雇いたいNo1人材であるが男性は趣味感覚で仕事を選ぶ傾向があるので一部の職種に偏りがち。

近年働き方改革がはじまり男性の残業をなくそうという動きになっているが、男性側が頼み込んで残業しまくっているので改革は大失敗している。

男性の労働条件が悪いのは、仕事しなくても生活できるのだからハーレム囲って子供をたくさん産んでくれと政府が仕向けているが男性の労働意欲は増すばかりであった。


一般的な家庭は妻4人に子供12人という感じで、4人の妻の相手でも大変なのに子供の相手など無理やってられないと男性は仕事に逃げる。

そんなわけで父親はろくに家に帰ってこないので男親にかまってもらった記憶のある子どもはほとんどいない悲しい現状だった。

釣りなど特殊な趣味を持っている子供は大抵男親と遊んでもらっているのでとても恵まれた家庭環境だといえる。

とまあ制限もあるが働かなくても豪邸に住める、娯楽は限られるがいい暮らしができるという環境に一部の女性は憤慨しているのであった。


今月も謎の足長お姉さんからのおこづかいが振り込まれていた。

十中八九許嫁さまだろうけど。

僕は貯金通帳をみるとため息をついた。

毎月300万円のお小遣いがふりこまれているが、親からもらった僕用の生活費も溜まっていく一方である。

こんなにお金あった所でこの世界で使い道があまりないんだよね。

毎月届く僕のサイズにぴったりの衣服は恐怖を覚えるほど精確だ。

生地もいいから高級品なのだろうが、怖くて値段を調べられません。

ノートや筆記用具は何故かクラスメイトから貰える。

隣の席の小悪魔さんがいろいろくれるのだが、それを見て前の席の加納さんと渡辺さんも僕にくれるのはいいけど、消耗品の在庫を1年分抱えてしまう。

昼食を買えばおまけがついてくるし飲料水とアイス代くらいなものだろう。

外食するけど結局無料になるしお金を使う場所というかお金があまり必要じゃない。

元の世界でこんなにもらいたかったと僕は目から汗をながしたのでした。


                ☆★☆


大抵のラーメン店舗は10%売り上げがでれば儲かっているといえるだろう。

では大ヒットした太郎は単価も高く客の回転率もいいそれが全国で展開されているのでかなり儲けていると思われているが、ある人物がそこに介入していなければ確かにかなり儲かっていたかもしれない。


自分の許嫁が発明した商品をタダで販売させるなんてそれを許すわけもない彼の商品を扱っている限り10%の売り上げは彼の利益になる。

もちろん彼の商品が売れた10%ではない、総売り上げの10%なのだからえぐすぎである。

何処かのラーメン店とコーヒーチェーンはそんなえぐい条件で契約を結ばされていた。

現在絶好調であるが悪魔と契約したと思い我慢するしかないのだが、それ含めても売り上げがでているのでブームが去った後が悲惨かもしれないが、そこはうまい具合に再交渉がおこなわれ彼にお金が流れるよう調整されるのだからほんと悪魔の契約だった。

そしてその搾り取った資金で株投資が行われており、どんどん資産が増やされている一方なのだがそんな大金をもらったところで果たして使い道はあるのか不明である。

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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。


主人公実は全身ハイブラ決めて、貯金モリモリのブルジョワであった。

百獣の王スタイルでも将来安泰。

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