第53話野口君のリベンジ

どうやらシスターズは会議中らしいです。

僕と野口君をみてああだこうだと話しているのですがその声ばっちり聞こえてますよ、お嬢さん方。

どこのアイドルグループのだれだれに似てるとかやめなさい。

僕はアイドルみたいに歌って踊れませんからね!


僕は忙しく豚様をチャー様へと加工するのにタコ糸で縛り上げまくっている。

野口君は中川店長に教わったのだろうか必死にメモを見ながらスープを作っていた。

独自なこだわりスープでBBQでは失敗した野口君のリベンジが始まっていたのだった。

ごつい骨詰めてたらカバンパンパンになるだろうね。

野口君には黙っていたけれど実はスープは事前に仕込んであるものを凍らせてもってきているのだ。

なのでチャーシューを煮てかえしにつけるだけというそんなに手間をかけずに食べるころになれば麺を茹でるだけセットをつくってきたのだが、野口君が最初から作っているのでまあ、僕は気を使って持って持ってきたことは内緒にしておこう。

野口君がスープの仕込みを終えて仕事をした感をかもしだしていると

「あのー。」

シスターズの一人が声をかけてきた。

「お兄さんたちは彼女いるんですか?」

多分長女っぽい子が話しかけてきた。

うん?僕たちには許嫁がいるのに彼女なんて作っていいの?

え?僕はワンナイならセーフとか思ってたけど実はハーレムOKだから彼女作るのもOKだったりするのかな?

僕の疑問はすべて野口君が応えてくれるはずだ!!

僕は期待の眼差しを野口君に向けたのだが野口君は僕の脇腹をつつき長女?の対応を僕にやれとつつき攻撃を行ってきた

卑怯なり!脇はよわいんじゃ・・・。

弱点を突かれたぼくは変な声がでるまえに妹ぎみに回答しなければならない。

「いないよ、婚約者もいるのにおいそれと彼女がつくれるわけじゃないからね。」

この回答はどうだ!と野口君をチラ見すれば野口君はまずまずな表情を浮かべていた

いや、どっちなんだよ。


「ってことは今フリーってことですか!?」

いやいや、許嫁がいて彼女が作れるのか!何股までなら許されるんだこれ?

鈴木シスターと話すたびに僕は混乱していた。

政府が勝手に決めた結婚相手で二十歳になれば強制結婚させられる。

この関係はまだ付き合ってないし恋人同士でもないわけだ。

でも、婚約が決まっているわけだが法的な拘束力があるのは二十歳の強制結婚だけである。

婚約解消はもちろんできないがハーレムOKなので浮気による損害賠償なんて発生しないのでは?

ペナなし、強制ありということは彼女作れちゃうってことかな?まじ?

「うん、フリーといえばフリーかな。」

「キャー」といきなり黄色い悲鳴が響き渡る。

シスターたちを喜ばせる発言を不用意にしてしまったので野口君は慌てて僕の後頭部をひっぱたいてきた

「今忙しいんだからうるさい邪魔だ!うるさいから部屋に引っ込んでろ」

と野口君のシッシと追い払うポーズまで決まった。

「!?」

不意を突かれたシスターズはびっくりして廊下の奥へと猛ダッシュしていったのでした。

ああ、やっぱ女性に対する口調はこれが標準なのか。

「佐々木君もっと強い口調で追い払わないとあとでひどい目にあうぞ・・・。」

酷いこととは逆レのことかな?

ロリに逆レされるのは犯罪的な匂いしかしない。

一体どちらが犯罪者になるのだろうか。

未成年同士が行為しました。

逆レですってなった場合僕が逮捕されてしまうのだろうか。

としょうもないことを考えてしまった。


僕はキャベツの葉を剥き洗浄したあと食べやすい大きさに切りそろえ、髭を取ってあるもやしと混ぜ合わせ簡単野菜セットを作っていた。

そこにはピーラーで薄く向かれた人参も混ざっている。

お野菜は多いほうがおいしいのさ。


それにしても今どきの中学生の恰好はなんとも子供らしくない服装だった。

まあ、よくいう中学生のころにかかりやすい流行り病の一種である。

ちょっと尖った服装をしてみたいとかそんな感じで鈴木シスターズの服装はバンギャのロック系統の恰好をしていた。


いまってビジュアル系バンド流行っているのだろうか。

アイドル全盛期てきな感じでロックバンドなどはジャズのようになっている。

歌とダンスとDJみたいな組み合わせが出るだけで、演歌ポジみたいにちょろっと出るかんじ。

なんででてるんだ?みたいな感じのやつがロックバンドの立ち位置という悲しい状況だ。

趣味でギターやバンドをしている男性は多いがライブはせず仲間内で演奏会で終了するため音楽活動している人はいるのだが、ライブをするとなると話は別といったところだろう。

あとで何故シスターズがバンギャってるのか鈴木君にきいてみようって、ここで鈴木君っていうと鈴木が渋滞してしまう恐れがあるな。

鈴木君の名前は悠馬というのだが、普段悠馬なんて呼ばないから逆に緊張してしまう。

変化球でお兄ちゃんとかどうだろう?

そっちの方が難易度高そうだから普通に呼ぼうと決意しつつそろそろ太郎の下準備が終わるのでした。

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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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