第30話高級な食事は体に悪い。
慣れない高級店での暴飲暴食があったった僕はちょっと体調が悪かった。
学校では高級店の食事はおなかによくないと鈴木君と語り合った。
そう簡単に保護者の都合がつくはずもなく。
僕は野口君無しという最大のピンチを迎えていた。
校門では高原お嬢様が用意した車が待っておりサードの職員さんに送迎というなの拉致されて、商品開発部へ直行である。
「「つーくんいらっしゃーい!」」
ハモっている歓迎の挨拶にびっくりしたがそりゃ声もそろっていれば顔もそっくり。
両方ボブカットの茶髪でだぼだぼの白衣を着ていた。
ここの責任者は双子らしいです。
初手フレンドリーであだ名で呼ばれたけど、ロリっぽいからよし!
明日奈さんと亜花梨さん区別がつかないが僕より身長が低いが一応年上でお姉さんなのである。
「ここはね、いろいろな商品を開発するためにフレーバーとか食材がいっぱいあるところなんだよ!」
と大雑把な説明をするあ・・・明日奈さん。
「それでねぇーこっちにいくと器具がいろいろあるから
それを使って調理してね!」
とかわいらしくウインクするのは多分亜花梨さんだな!
もうどっちがどっちだかわからないです!
と調理スペースと材料スペースの説明をしていた。
「ふふふ、つーくん私たちがどっちかわからないでしょ!
そんなこともあろうかと!」
勢いよく取り出したのは赤いフレームの眼鏡だった。
まあ伊達っぽいけどそれを亜花梨さんが装着することによって眼鏡属性がプラスされた!いや、見分けがつくようになりました。眼鏡をかけているほうが亜花梨さんですね!って具合である。
「「それでそれで!今日はどんな商品をみせてくれるのかな?かな?」」
好奇心旺盛ですってクリクリおめめと表情でこちらを見てくるが特に僕は何もありませんよと。
ということでレッツクッキング!
まずはどんな材料があるかを確認して。
ふむふむ、僕は必要な材料を調理スペースへと運び込む。
シロップ、エスプレッソ、牛乳、カラメルソース、ホイップした生クリームに氷である。
「あーわかった!」
な、なんだと!もう僕のつくる商品に心当たりがって、せっかく新作だと思ったが準新作レベルなのではとドキドキしていると
「カフェオレ!アイスカフェオレでしょ!生クリームを浮べて、アイスウィンナーカフェオレ!」
確かにそれっぽい材料だけど違うね!
僕はミキサーに氷とシロップ、エスプレッソ、牛乳にカラメルソースを投入してスイッチオン、ぎゅるるるるるるると勢い良く回転するミキサーの刃で氷の音がすごい。
「「あー!!」」と双子のお姉さんズが叫んでいた。
透明なプラカップにミキサーの中身を注ぎ、
ホイップクリームをうず高くトッピングしてカラメルソースを生クリームのうえに綺麗に書ければフラッペの出来上がりである。
ミニフラペチーノを二つ作ったので双子に差し出せば
「「わー!すごい!」」といって二人がニコニコ食べていた。
こいつは飲み物というカテゴリーだが実はラーメン一杯分の暴力的なカロリーを秘めているのである。
「おいしー、甘くてすてき!!」と亜花梨さんが感動している。
思わぬ商品にぴょんぴょん飛び跳ねて明日奈さんはよろこんでいた。
そんな二人を眺めて僕の心もホクホクだぜ!
まあ、フードメニューに手を付ける前にまずはドリンクメニューの強化が先だよね。
「ねぇねぇ、つーくんは食べないの?」
と優しい声をかけてくれるのは明日奈さんである。
「昨日のやつがちょっとねぇー」
僕の胃袋は高級品を受け付けなかったようだと当人は思っているが、普段食べられないからと限界を超えてみせると大食いしたという悲しい結果でしかない。
フラペチーノも種類を3種類を主軸に季節ごとの新作
にドリンクも抹茶系といっても濃さがあるから
商品を作って分量をどのくらいにするかなど
試さないといけない。
とりあえず、カラメル系、コーヒー系、バターコーヒー系である。
バターコーヒーは朝食が取れないときでもそれいっぱいで空腹を満たせるステキドリンクだ。
ただしバターの油は健康に悪いので健康に良いオリーブオイル+オーツorナッツミルクの植物性が無難だろうか。
あとは、ラテ系とフルーツティー系でいい感じだろう。
そんなことをぼんやりと考えていたら二人はフラペチーノを量産していた。
ちょうど休憩時間なのかほかの部署の人たちが雪崩れ込んできて、コーヒーの香りではない素晴らしい香りが部屋中に充満した。
密度がすごいです!
それぞれ、甘さ控えめタイプと甘めタイプのフラペチーノを試食しながらやはりみんな甘めがいいらしく。チョコレートソースなどトッピングしていた。
無料でトッピングの増減ができて自分の好みに合わせられる。オリジナルドリンクが作れるのだありだと思います。
あとはお洒落っぽい呪文をだなぁ・・・。
やはり太郎と同じく呪文を唱えておしゃれっぽさを演出しないとね!
女性に取り囲まれて商品開発どころではなくなった僕であるが、やることがいっぱいで忙しすぎないですか?
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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