第27話休日の終わりに・・・。

僕は帰りのバスの中でうとうとしていた。

さすがに令嬢チームは忙しいのか太郎を食べたらそそくさと帰ってしまった

食後の腹ごなしにビーチバレーのような河川敷バレーを満喫した。

といってもトスを上げてパスをつなげるお遊び的なやつである。

石がゴロゴロしていて足元は平地よりも不安定であり激しい動きをすると怪我してしまうので緩やかなるパスリレーと和気あいあいなれど何気に連続で続けばみんな集中していい感じに遊べたなぁと今日のことを振り帰りながら眠気に抗えなく僕は熟睡した。


今流行りの太郎が食べられると聞いてやってきた加藤君フレンズたちは。

大いに満足していた、あんなにうまいんじゃそりゃ流行るわけだと。

だが、彼らは知らない。

初めて口にした太郎はどこの店に行っても食べられないものだということを―――。


「おぃ、加藤くんさっきから何をしてるんだ?」

スマホを真剣に眺める彼の姿は走行中のバスの中で酔いもせずによく眺めてられるなと感心しつつもそんなに食らいつくほどなのかと若干飽きれも入っていた。

「釣りの情報だよ、今日一匹もつれなくて悔しいから情報を集めているんだ!」

「川じゃなくて池とかでブラバス釣ったほうが釣れるんじゃないか?」

こんな澄んだ川なんてめったに行けないだろう、近くを流れるゴミの沈んだ濁った川より釣り堀や近所の池で釣りをすれば十分じゃないのかと

「それは、釣れるよ。僕はブラバス釣りのためにロッドは3本持ってるし、ルアーなんて100種類もあるからね。」

自慢気にルアーやロッドなど語りたいうずうず顔の彼の話をさえぎる

「川は難しいし何回か挑戦していればつれるんじゃない?」

「そうなんだけど今日がよかったな。みんなに最高の魚を食べてもらいたかった。」

自分で釣った魚を食べるという醍醐味を味わえなかった後悔が後を引く帰りのバスでやはりおいしい太郎をもっとおいしく感じられただろという強い思いがにじみ出ていた。

「秋刀魚の唐揚げめちゃくちゃうまかったぞ!結果オーライじゃないか。」

「そうなんだよね。だからちょっと複雑なきぶんなんだ。」

加藤君たちはまだまだ体力が有り余っているようで他愛のない話をしていた。


女子たちは何か成果があったのだろうかと探りあいの会話をしていて

なんというかうん、女子って怖いなぁって鈴木君がその会話をきいて震えていたのだった。


せっかくの休日なのに太郎作りをしてしまった。


もっと友達とカラオケに行ったりとかそういう青春はないのだろうかと疑問に思うだろう。

学生のメジャースポットカラオケだが、まあ、個室で防音で薄暗いあとはわかるね・・・・。

ヒトカラなんてしたら最後出入口は一か所しかない逃げ場がない。

そう!カラカラになるまで帰れまテン!が始まってしまう。

という恐ろしい話を聴かされれば男性の娯楽スポットなんてものはまずない。


スポーツ好きならダンス、音楽好きなら楽器演奏でありそれが当てはまらないのはまあお稽古とか勉強の予習復習とかそんな感じになりまあ男性には娯楽がすくなすぎるんだよなぁ。


男磨きというなの筋トレやストレッチにより、夜の運動会でどったんばったんしても大丈夫な体を作ろう的な

ことが推奨されているので大体の男性は筋トレが趣味なようなものだ。


だから部屋には鉄アレーやバーベルといった筋トレセットが置いてあるしエアロバイクのような部屋の中で自転車をこぐ

のもおいてある。


今日はいっぱい食べ過ぎたので筋トレをしてカロリーを消費しなくては。

本当は毎日しなくてはいけないのだが僕はおさぼりさんなので3日に1回のペースでやっている。

みんなよく続くよなこんなの、僕は10分間筋トレをして有酸素運動30分の計40分というハードメニューをこなした。

体から湯気が立ち上ってもおかしくないとおもうくらいつかれたのでシャワーを浴びるかと

上半身裸のまま部屋を出れば、「きゃぁっ!」とかわいらしいこえで妹が叫んでいた。

目を覆うようにパーにした手で顔を覆ているが完全に丸見えである。

妹よそんなに僕の裸が見たいのか?と思ったがそういえば男性の上半身は18禁だったぜ!

セクシーすぎてすまん!ということで部屋にもどり上着をきてシャワーを浴びた。

        

          +++

          

悲報兄が裸でうろついてる件について

私はまた錯乱のあまりグルチャに投げてしまったことを後悔している。


ともちぃ:あれ?画像が添付されてないぞ☆はやくぅはやくー

ミホ:今度のぞみんのおうちでお泊り会したいなぁ♡

ユッキー:いつにする?今日?ねぇ今すぐ?


私はそっと通知音をオフにした。

3人とも悪い人ではないんだけどなー。

男性が絡むとみんな豹変してしまうのはしかたないか。

私はティッシュを鼻に詰めつつ、

新作のペガサスオーバードライブというゲームをプレイするために

ゲーム機を起動させたのであった。

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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。


BBQ編終了でございます。

もう二度と食べることができない幻の魚介豚汁鳥出汁のトリプルスープ太郎

いつも使っている香味油ではなく濃厚エビ油。

いつものあの味じゃない!?というびっくりな味と香ばしさがさらなる上の領域へと押し上げてくれるはずです。

一人普通のBBQがやりたいと無駄な抵抗を続けていたが成果が実らず残念無念。

一時期封印の解かれしその魔性は再び日の目をみることができるのだろうか!?

ってな感じで次の話でも書こうかな。



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