第12話とある日の・・・!
「あのロリ絶対ぶちころしてやる!!」
不機嫌なお嬢様の機嫌をどう直せばいいのかわからないでいるメイドと
新垣仁美という有能メイドは、修羅場が収まるのをそっと見守るだけのただのメイドではなかった。
「私の婿殿と一緒に食事して一緒に帰るだと!!許せるわけないだろぉ!!」
ご乱心ご令嬢をなだめるため有能が動いた。
「お嬢様!小鳥遊お嬢様をせめてはいけませんそれよりも大事なことをお忘れじゃないですか?」
「新垣何が言いたい?」
「婿殿の好物がラーメンでしかもあの店で出されるものと知れたことが一番大事だと思いませんか?」
「・・・・・。たしかに!そうだ!今まで好物なんてしらなかったこれは大きな情報じゃないか!」
「そうです、お嬢様!とても大きな情報ですよ!」
「婿殿にラーメン店をプレゼントすべきか、それとも関連株のほうがいいか。。」
さすがお嬢様であるちょっとずれたプレゼントを検討し始めたのだが、他家の令嬢との諍いは回避できたと
有能メイドは今日も有能だった。
うっ。なんとも恐ろしいなぜ例のあの方がブチギレているのだろうか。
怖くて続きのメッセージが開けないよぉ;;
助けてぇ旦那様と私は旦那様に視線を送るが、助けを求めた旦那さまはご学友と先ほどの奇妙なラーメンについて楽しそうに語る表情はは今まで見たことがない表情だった。
あのラーメンがそれほどまでにいいのか?
これは全力で推すべきなのだろうか。
あのラーメンは今まで進めてきた方向性とは真逆のそれであって、あの店で売り出すにはちょっとハードルが高すぎる。
またもやメッセージだがこれは違う受信音なのであけてみると店長中川が強烈な作品を作り上げていた。
これからアルバイトのみんなを呼んで試食会します。という報告だった。
中川またあのラーメンを食べるのか、さきほど食べたばかりというのに。
夜中にしかも休日中のアルバイトを呼び出して何をしているのだ。
この写真インパクトがあるし見たこともないラーメン
もしかすると流行るかもしれない。
だが、あの味では・・・。
到底来店する舌の肥えた客を満足させることはできないだろう。
繊細な味に動物を使わない芸術的なエコでオーガニックなラーメンこそが私のラーメンとしての顔なのだ。
ラーメンは失敗するかもしれないが旦那様のハートを鷲掴みのチャンスはここしかない!!
小鳥遊お嬢様は恐怖のメッセージを封印したまま太郎に全身全霊倍プッシュする決意を固めるのであった。
佐藤朱莉は陸上部だ。
マラソン大会は本来ならば軽く流すくらい適当にやる授業であった。
だが、今回だけは違う、4分ハンデはあるが私が全力なら必ず追いつける!
陸上魂みせてやるよ!佐藤朱莉は燃えていた。まぁ、燃えていたのは佐藤朱莉だけじゃないけれど
まずは、そうスタート順でもめたそこから揉めた。
体育教師がなだめたすきに私は一番前にでた、どさくさに紛れてというやつである。
「位置について―よーいどん!」とホイッスルが鳴る前に誰かが走り出した。
あいつは!新垣じゃないか、あのやろう。あれだけのことをしておいてまだ足りないというのか!
佐藤朱莉の激しいバトルは始まったばかりだ。
最近の兄はとてもニンニク臭い。
そんなにニンニク使う料理ってなに?焼肉?でも焼肉ならもっとすごい匂いがするはず。
じゃあ、ほかにニンニクくさい料理って何だろう。
あ!わかったかもペペロンチーノって奴だきっと!
男子はパスタ好きだもんね。
うーんそれにしてはニンニク臭かったなぁ。
それにしても兄に腕グイからの耳元でささやかれたときは妊娠したかも!って思ってしまったのは認めよう。
だが私には裏切らない2次元がいるのとちょっと弱い意思で抵抗して堕ちかけ寸前のギリギリのギリで勝てたくらいだ。
ASMRが、販売禁止指定にされた理由も納得である。
私は心を落ち着けるべく今月発売の新作7人の騎士と聖なる乙女をプレイしていた。
この主人公は最近はやりの転生者であり死因が白猫急便の配達員にはねられるというものである。
最初は中型バスにはねられたりしたけど、最近ではいろんなものにはねられている。
そんなこんなで、仕事に疲れたOL美樹はローグレシア大陸にあるバールムント王国の平民に転生するのだ。
RPG要素も含んでいるが戦闘パートが苦手なひとのためにオート戦闘ができるがこれは開発者の罠なのだ。
オート戦闘をすると結構な確率で負けるのである。
戦闘が苦手な人よりも苦手なAIくんに任せられないと手動でやり始めるので結果オーライって感じ。
使えないオート戦闘など誰もRPG要素には期待してないのでそこが悪かろうが進行不能バグがない限り評価はかわらない。
私の推しである(CV八城燈火)のレオンを攻略すべく選択肢を丁寧にこなしている。
最近の美青年ゲーはフラグ分岐がちょこっと複雑になっている、そんな関係ない選択肢でフラグが立ったり、ほかキャラの攻略途中であのキャラの攻略ができるようになったりと推理ゲームをやっている感覚に陥るが慣れたゲーマーなら大体感でわかるというものだ。
今はまだ、兄の顔を見れそうにないので、この恥ずかしさが消えるまで私はゲームに没頭するのだった。
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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