第5話体育そして・・・
時間割に体育の授業あるんだけど、どうするんだろうね。
普通の学校だったら男女に分かれるけれど・・・。
体育は保健室組と合流だった。
準備体操と校庭周回という事前運動をしたあと行われたのはキャッチボール。
なんというか団体スポーツ特に球技などがマイナー化してダンスがメジャースポーツに躍り出る世界だ。
陸上競技とダンスというなんて華のないスポーツ界。
まあ、フィギュアスケートが国民的人気が高いのでそれでカバーできてるのかは不明である。
そもそもスポーツ観戦自体珍しいことっぽいので、スポーツで食べていける感じにはなっていなく企業所属のスポーツ選手が多い。
僕は隣のクラスの加藤君とペアを組んでキャッチボールをした。
加藤君はうまくボールをキャッチできずに地面へ転がしてボールと追いかけっこである。
なんで体育の授業にキャッチボールなんだ?
これでどうやって成績つけるんだと採点システムのことが急に普段気にも留めていなかったことが気になりだしてしまうのだから不思議なものだ。
体育の授業は平和に過ぎていった。
今日は一日退屈だったなぁ、初日のようなあの刺激のある授業は帰ってこないのだろうか。
カムバック小悪魔新垣さん!僕はいつでも君を待っているぞ!
男子は放課後の掃除は免除されているし、部活動も参加していないのだから即帰宅が推奨されている、というか男同士で放課後遊ぶなんてない。
だって、大体自宅学習組だし保健室組もお稽古というやつで忙しいそうなのだ。
さて今日もふらふらと下校途中に新たな発見をしようということで、書店でちょっと雑誌でも立ち読みしようかなー。
映画はボーイズアイドル主演の恋愛ドラマばかりで観るものがないレンタルBD兼書店屋である。
レースやアクションといった映画はない。
不倫系の禁断の恋作品は淘汰されてしまった。
ハーレムだから男性が嫁以外の女性に手を付けようがまあ、お遊びだしという感覚なので人気がない。
その代わりのホラーやパニックものが豊富だったりする。
今どきのファッション事情などパラパラ捲りながら情報を集めていく感じだ。
どうすれば、清楚系ビッチに童貞を奪ってもらえるかという究極な童貞卒業シュチュに向けて動き出さなくてはならないだろう。
だって、僕には許嫁がいて20までには結婚しなければならない。
さて、クラスメイトで清楚っぽいこと言えば、4人の候補が上がる。
秋津さん、朝倉さん、岩井さん、飯塚さんである。
秋津さんはショートカットのロリ系で清楚なのがいい。
朝倉さんは、身長が高くすらっとしたモデル系だ。
岩井さんは、眼鏡をかけたザ図書委員みたいな感じ
飯塚さんは、ちょいギャル系なのだが、街で出会ったのとはちがうので、理想に近いのは飯塚さんかな。
うーん、彼女たちを攻略するヒントになりそうな雑誌はないのかなぁ・・・。
男の口説き方とかそういうのしかないんだよなぁ。
まったく、残念な世界である。
妹にはクラスの女子には話しかけてはいけないときつーく言われている。
なんでも話しかけたら大変なことになるという。
どう大変なことになるかは知らないけれど、僕としては大変なことになることは避けたい。
そんな、大変な場を乗り越えられるほど器用だったら童貞なんてしてない!!
でも、女子に話しかけずに仲良くなんてなれるわけないしとため息をついているとふいに肩を叩かれた。
振り返ってみれば、知らない女性だった。
まあ、僕からしたらこの世界の人ほとんど知らない人だから当然だけど。
「ねぇ、お兄さんこんなところで雑誌読んでるんだから暇してるんでしょ?ちょっとそこのカフェ付き合ってよ」
おお、またもや逆ナンとかまじで最高かよ。
馬鹿でかサングラスかけてちょっと残念そうな恰好しているけれどまあ及第点といったところだろう。
これなら、一番初めのギャルよりは期待できそうだ。
僕はこの後すぐに用事のあるふりをしてっと
「まあ、あと20分くらいは暇なんですけど」
「お友達と約束してるの?」
「いえ、親です」
「!?」
親といった瞬間の女性の顔がやばかった。
なぜ急に変顔したんですか・・・。
「ああ、そうなんですね、忙しいみたいですので私はこれで・・」
ととぼとぼ歩いていく女性の後姿を見送った。
ああ、これは親と待ち合わせは禁句らしい。
くそっ!また貴重なチャンスを逃してしまったじゃないか!
友達いなさ過ぎて親としか言えない自分が憎いです。
悔しいので帰りに太郎系ラーメンを食べようとしたらそもそもそんなジャンルは存在しなかった。
あのジャンキーで中毒性のあるタロラーが食べられないだと!?
どこも似たような店が立ち並んでいて、ナタデココドリンクが販売していた。炭酸+ナタデココかロイヤルミルクティー+ナタデココといったちょっとお高いドリンクが人気らしい。
もしかして、ブームに合わせて店がつぶれたりオープンしたりするやつが主流なのか・・・。
一応ラーメン屋は見つけたけど、麺がコンニャク、チャーシューが大豆で
動物性のだしを使用してない意識高すぎラーメン店でした・・・。
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
ストックなしを改善しないとちょっと大変かも。
球状のナタデココを口いっぱいに頬張りたい。
キューブ状のナタデココはヨーグルトと一緒にいただきます。
缶詰のやついいですよね。
ナタデココブームこい!
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