ついに帰ってきた。

もうここからは温存とかいう生ぬるい事は考えなくていい。

速攻で終わらせてやる。と思っているのは夕凪も同じだろう。

その言葉通り、4-8と4点ビハインドだった点数が終盤になると、23-19と逆にこっちが4点リードの状態になった。

そしてサーバーは相手の頭脳、河野である。

嫌なところを突いてくるが、八尾がスライディングで拾ってセッターの定位置にピンポイントで返すという神技を魅せ、こっちの攻撃態勢に。

俺・夕凪・北野・宇賀神の4枚で攻撃する「シンクロ攻撃」は黒鷺の定番だ。

しかし5枚目がいるとしたら誰だろうか？

それは、『セッター』の甲斐だ。

甲斐は相手を嘲笑うかの如くツーアタックを決め、24-19とこの試合のマッチポイントに。

そしてサーバーは北野。頼むぜ、30%を引いてくれ。

との願いが叶ったらしく、豪快な一発をエンドラインギリギリいっぱいに決めて東京都予選優勝が決定した。

「しゃあ！！！」

決まった後、メンバーは全員コートに出てきて喜びを分かち合った。

そして監督を胴上げ。最高の瞬間だった。

平井監督は「まずはおめでとう。でもここで終わってはいけない。昨年負けた悔しさをその胸から忘れないまま次の戦いに向けて力を蓄えよう。最後にキャプテンの潤、一言で締めてくれ。」

「はい。みんな、目指すは春高優勝だ。まだまだ道のりは長いが、駆け上がっていくぞ。準備はいいな？いくぞ、黒鷺〜、」

『Fight On！』

やっぱこのチームは最高だ。

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ご視聴ありがとうございました！

今話にて第12章は完結です。

時間と話数どちらも最長の章でした。テスト期間とかも相まってあまり書けませんでした。

第13章テーマは「クリスマス・年末年始」です。まあ時事ネタですね。潤くんが萌音と一線を超えたりするのか...楽しみですね。

ではまた13章でお会いしましょう！

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