第38話 バレー部都大会⑧
第二セットの開始だ。
第2セットからは僕もコートに復帰し、フル陣営で相手とぶつかり合う。
試合はサクサク進み、21-23と2点差で不利な状況だ。
ちょうどいいパスが上がり、スパイクを決めようとするも、ブロックに阻まれる。
そしてそのままズルズルと第2セットを落としてしまった。
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「あぁ...」
その一言で、全てが表現できた。
この大会で潤くんがスパイクをブロックされたのはこれが初めて。
気力も体力も尽きかけてそう...
頑張れ...!
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運命のファイナルセット。
準決勝だしここで負けても3位決定戦で勝てば春高出場はできる。
でも、僕のアタックが止められたままで終わるなんて不完全燃焼だ。
僕の力、思い知るがいい。
始まったファイナルセットは、僕の必死のアタックで試合が進み、24-18でゲームポイント。
最後に笑ったのは、黒鷺。
牧原先輩のアタックが地面に叩きつけられ、春高出場が決定した。
この勢いのまま決勝も勝ち、No.1の座を掴み取ったのだ。
僕には敢闘賞が追加で授与された。牧原先輩も最優秀選手賞を授与され、両エースが賞状を授与された。
試合後の打ち上げでみんな、ここまでやってきたことが身を結んだことを喜び、ソフトドリンクを飲みながら健闘を讃えあった。
バレー部メンバーの心の中では、春高を見据えている。
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長くなりましたが、これにて第三章、「バレー部都大会編」の完結です!
次の第四章は潤と萌音のイチャイチャを中心に書けたらなと思っております!
では、次話をお楽しみに!
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