第37話 バレー部都大会⑦

週末。


今日も春高予選の東京大会だ。


今日は準決勝と決勝の2試合がある。


準決勝の相手は東大附属。


全員の身長が高く、ブロックアウトを中心に勝ち進んできたチーム。


しかもあの東大の附属でもあるので全員頭がよく、自分のやるべきことをちゃんとやってくる基本に忠実なチームだ。


基本に忠実と言うことはそれだけ弱点が少ないと言うことでもある。


第一セットが始まる。


次の戦いに備えて僕はまずベンチスタート。


試合は進み、21-18で3点リードの場面。


ピンチサーバーとして出場する。


全力で叩いたボールはギリギリのコースを突き、サービスエースとなった。


しかし次のサーブは甘く入り過ぎてしまい、相手の速攻で再び3点差になった。


しかし相手の勢いを閉じ込め、そのまま力で押し切った黒鷺が第一セットを取った。

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