第8話 人生の岐路⑦

そうだ、家に多く作りすぎたから明日のお弁当に入れようと思ってた唐揚げがあったな。


軽くあっためてから持っていこうかなぁとも思ったが、食中毒が怖いので急いで作ったご飯にラップをして、博麗さんの家に行く。


「今あるのは卵と白米と鯖なんですけど...どうしたらいいですか?」


と聞く博麗さん。この3つかぁ。なかなか難しい。


「調味料は何があるの?」


と聞く。ご飯と卵あるし炒飯もできなくはないね。


「ラードと塩胡椒と醤油がありますよ。」


と答える博麗さん。


「じゃあ鯖をほぐして炒飯にしようかな。」


と言い、キッチンを借り、料理を始める。


チャーハンにはいろんな作り方があるが、僕はあえて、基本に忠実な作り方で作る。


それは無駄に調理法を変え、失敗するのを恐れているからだ。


チャーハンを作ると同時に鯖を焼く。


焼けたさばをほぐし、チャーハンに混ぜる。


そして出来上がった鯖炒飯。


ここからバイト先仕込みの一工夫を入れていく。


まず薬味として大葉と生姜を用意する。そしてその2つを小皿に入れてチャーハンと一緒に提供する。


「まずはそのまま食べていただいて、半分ほど食べ進めたら薬味を入れてみてください。」


と言う。


その間にもう一つの工夫を入れる。

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