白いマフラーの女 あとがき

 おはようございます、こんにちわ、こんばんわ、九十九春香です。今回は近況ノートでも書かせて頂いた通り、私がコンビニでバイトをしていた時の話をモデルにしているので、良かったらあとがきとして本物のエピソードも読んでくれたら幸いです。



 ある土曜日の昼間、私がまだ高校生だった頃。いつもは平日の夕方勤務のはずが、その日は人が足りずたまたま土曜日の昼に勤務していました。

私はいつも通りレジの中でぼーっと突っ立っていました。すると、ふと店の扉が開き、一際目立つ女性客が入ってきたのです。白いマフラーを着けて、高級そうな装いをしたその女性は、他のお客様と同じように店内を物色していきます。

その時は、まあ目立つ客だなあくらいにしか思っておらず、レジに来たお客様の対応に戻りました。


 少しして、さっきの白いマフラーの女性客が私の立つレジに来ました。私はいつも通りお客様の商品をレジに通し、お金を貰い、会計を済ませました。すると、商品を渡されたはずの白いマフラーの女性客は、その場に留まっていたのです。私としては特に後ろも並んでないし、放って置くかと思っていたのですが、その女性はふと私の顔を見ると、一言。


「私、貴方のお母様を知っているわ」


いやいや、急に何。さっきまでのただの目立つ客から、突然母親の知り合い疑惑が出て来たのです。しかも、それを言ってその女性客は歩き出そうとする。ちょっと待ってくれ、そう思った私は、


「あの失礼でなければ、母に会った事を伝えたいのでお名前を聞いても宜しいでしょうか?」


と尋ねました。すると、その女性客はまたしても一言。


「白いマフラーの女って言えば分かるわ」


そう言い残し、その女性客は何処かへ行ってしまいました。何が何だか分からない私は家に帰ると早速、母親と家族に話します。しかし、どうやら母親には「白いマフラーの女」の知り合いはいないという。(そりゃそうだ)

結局、白いマフラーの女性客はそれ以来店に現れることはなく、謎は謎のまま……。






といった感じのエピソードが実際にあったので、これ面白いなあって思って書きました。まだまだ他にもエピソードがあるので、良かったら是非、読んでください。

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