251:Bランク仕様の女帝の塔です!後編



■シャルロット 16歳

■第500期 Bランク【女帝の塔】塔主



=====


■九階層:大書庫


 魔物:ウィッチ(C)、ハイウィッチ(B)、ウィッチクイーンベアトリクス(A)

    ハイフェアリー(C)、ガーゴイル(B)


 構成:薄暗く全ての壁が本棚になっている階層。迷路っぽくもある連続大部屋といった感じで広間から広間へと抜けていく。


=====



 九階層は元の七階層を移動させました。

 多くの本棚を遮蔽物とした大部屋で魔物は飛行系ばかり。地面には罠です。

 大部屋から大部屋へとつながるルートがいくつもあり、正解の部屋を通ればゴールに辿り着く感じに手を加えました。


 一応ベアトリクスさんの管轄となっていますが、場合によってはベアトリクスさんをもっと上層に引き上げようとも考えています。


 いずれにせよ魔物の種類が少ないのでここは要検討。

 地上部隊を置くか飛行部隊を増やすか……悩ましいですね。



=====


■十・十一階層:獣の砦


 魔物:バーゲスト(C)、オルトロス(A)、ケルベロス(S)

    マンティコア(A)、ヘルキマイラ(★S)

    グリフォン(B)、グリフォンロード(A)、ヴァルキリー(B)

    輝石竜ヴィーヴル(★A)、ジュエルヒュドラ(★S)


 階層:前半は二階建ての砦の中を探索。中部屋を昇って下りる。後半は二階層連結の大広間。


=====



 十・十一階層は番犬部隊と飛竜のための階層にしました。

 まだバーゲストとマンティコアしかいませんが……。


 予定としてはこのような感じでグリフォンと騎乗役のヴァルキリーはヴィーヴルと共に大広間に配置するつもりです。

 ジュエルヒュドラは本当にただの予定ですね。置くにしても最後になるでしょう。


 【強欲の塔】でたくさん斃したオークキング(B)、ハイオーク(C)などもいるので置こうかとも考えたのですが……なんとなくオークを置くのは違う気がしまして。

 ただ置くとすればこの階層になると思います。部屋が余るようなら考慮しましょう。



 どちらにしても指揮官がいないので、バートリさん配下のヴァンパイアでも置こうかなと考え中。

 ベアトリクスさんをここの指揮官に置いてもいいですね。

 そうしたら大広間は飛行系魔物ばかりですごいことになりそうです。


 となると大書庫をどうしたものかまた考えないと……。



=====


■十二・十三階層:海の神殿


 魔物:スキュラ(C)、スキュラナイト(B)、スキュラクイーン(A)

    マーダーシャーク(B)、シーサーペント(A)

    海姫ハルフゥハルフゥ(★S)、天貴精マルト(A)

    ガーゴイル(B)、デュアルガーゴイル(A)


 階層:海の階層の中心に神殿。そこから前後左右と環状に橋のような通路。


=====



 十二・十三階層は今回の大改装の目玉です。内装を一番拘りましたのでとても綺麗な階層になったと思います。

 ただ魔物はまだハルフゥさんしかいませんし、侵入者の方々へのお披露目は数年先になりそうですけど……。


 構成は階層中央に円形の戦場。ここが神殿調になっています。柱を乱立させ屋根も高い。

 その周りが海なのですが、神殿から前後左右に通路が伸び、環状の通路もいくつか設けています。橋のような感じですね。


 外壁には海水の滝がカーテンのようにいくつも流れていまして、その滝と滝の間、十三階層と十四階層の中間くらいの高さで踊り場があります。それが外壁をぐるっと囲っている感じです。

 その踊り場にガーゴイルなどを置く予定です。飛行系魔物の休憩所というイメージですね。



 侵入者は中央のハルフゥさん部隊と戦うわけですが、海からは魔物も出てきますし、踊り場からはガーゴイルが飛んでくると。そういった想定をしています。


 ここも魔物の種類が少ないのが難点ですね。

 使いやすい海の魔物か鳥系の魔物が欲しいところです。


 【傲慢】同盟戦や【魔術師】同盟戦でたおした鳥系魔物がいますのでそれを貰うというのも手ですね。

 いやそれなら先に五・六階層に配置したい気もします……悩ましいですね。


 まぁそれ以前に全く魔物を配置できていない現状なのですが……。



=====


■十四階層:ダンスホール


 魔物:ハイフェアリー(C)、妖精女王ターニア(★S)

    ヴァンパイア(A)、ナイトメアクイーンバートリ(★S)

    ガードナイト(C)、ジェネラルナイト(B)、ロイヤルナイト(A)

    ロイヤルウィザード(B)、ロイヤルウォーロック(A)

    ロイヤルプリースト(B)、ロイヤルビショップ(A)

    クラウンスカウト(C)、ロイヤルジェスター(A)

    テラーナイト(B)、サジタリアナイト(A)、アスラエッジ(★A)


 階層:入口から三分岐⇒ダンスホール⇒三分岐⇒大ボス部屋


=====



 十四階層は以前の八階層を改良したものにしました。

 最初に三つの扉から分岐しまして、三つ開いたどこかの扉に入ると十秒で閉まります。

 【忍耐の塔】の『砦』と同じような感じですが最初から三つとも開いているので選択ができますね。


 ルートはそれぞれ特色があるので省きますが、三つのルートとも、抜ければ階層中央の巨大ダンスホールへとつながります。

 ダンスホールは例によって魔物が群れているのですが、頑張れば無視して走り抜けることも可能です。


 対面にはまた扉が三つ開いていて、そこに入ればまた十秒で閉まると。ですからダンスホールの魔物の群れから一応は逃げ切ることもできるのです。



 後半の三分岐も当然特色があるのですが、抜けた先は共通してボス部屋。ここにバートリさんとターニアさんを配置しています。今のところ配下の方々と一緒にお二人で共闘してもらおうかと。


 この階層は塔主戦争バトルで大軍が襲ってきた場合にバラけさせるのを目的にしています。

 扉が閉まる秒数だとか再び開くまでに掛かる時間が変更できるので、適宜変えまして、なるべく各個撃破できるようにしたいと。



 ロイヤルシリーズやサジタリアナイト部隊、アスラエッジなどはルート分岐中にある部屋に置こうと思っています。

 ダンスホールはクイーン配下の皆さんにお任せしようかと。

 まぁこの階層もほとんど空なんですけどね……魔物どころか塔構成も未完です。いつ完成することやら。



=====


■十五階層:謁見の間+生活エリア


 配置:シャルロット、エメリー、カーバンクル(A)


 階層:塔章旗と飾り盾で彩られた謁見の間。階段から玉座まで50mほどの青絨毯。

    生活エリアは人型魔物が多いため部屋をいっぱい創ってある。

    目玉は大風呂。


=====



 あとは最上階だけですね。カーバンクルはペット枠です。非常にかわいい。



 これがBランクとなった【女帝の塔】の全貌……と言いますか理想を含む予定となります。

 以前まで最終関門としていた『多角形の部屋』ですが取りやめまして、今はダンスホールかその先の大ボス部屋が最終関門扱いです。


 と言いますのも、多角形の部屋ですと普通の侵入者など相手の数が少ない場合には非常に有効なのですが、塔主戦争バトルで高ランクの魔物が大挙して押し寄せて来る場合には逆に各個撃破されやすくなってしまうという欠点がありました。


 ですのでターニアさんとバートリさんが戦いやすく、大勢同士の乱戦となっても広さがとれるようなダンスホールを最終関門としたのです。


 ただ多角形の部屋は少数戦闘や削りには向いているので、いずれ中層あたりで使うかもしれません。今はとりあえず外しましたが。



「わたくしの為に海の階層を創っていただきありがとうございます、シャルロット様」


「ん……なんかすごいのができた」


「妖精ちゃんたちの遊び場がいっぱい増えましたね~」


「妾の配下が少々足りないがまあ贅沢は言うまい。なかなかよい塔になったと思うぞ」



 クイーンの皆さんにも好感触。皆さんで意見を出し合って創りましたからね。

 納得して頂けて私も嬉しいです。



「しかしこれですと予定している魔物を配置した場合、Aランク中位から上位の難易度になるのではないですか?」


「そ、それは、あくまで予定ですし……こんな感じで配置できたらなぁという願望も含まれますので……」


「ではまず最低でも八階層までは完成させるようにいたしましょう。差し当たっては五・六階層の魔物不足の件ですが――」



 エメリーさんが張り切って下さっているのは助かるのですが、私としてはかなり長いスパンで考えていてですね……どうせBからAに上がるのに五年十年掛かるのですから、あまり焦っても……ああ、いえ、もちろんやりますけどね、塔運営頑張りますけど、創ったばかりですしもうちょっとゆっくり――



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る