第20話 『020 地下4階層』
『020 地下4階層』
そのまま地下4階層に降りる。
すでにここまで来てFランクであるなら限界だろう。
俺はEランクでも高いレベル75であるから、まだ行けるもカリナは厳しくなるかだ。
魔物は数が増えた。
確実に増大しているから、忙しい。
「数が多いな」
「4階層はちょっと違いますね。オークです。オークがいますよ!」
「何? オークが」
カリナから前方にオークがいると報告。
目がいいみたいで、進んでいくとオークがいた。
他には冒険者パーティーもいた。
一緒に戦闘すると戦いやすいだろう。
俺はオークと戦う前に共闘しようと持ちかける。
「俺はペドロといいます。オークを一緒に戦いたい」
「構わない、俺達は4人パーティーだ、よろしく」
「よろしく」
4人パーティーと俺とカリナで6人。
6人でオークに向かう。
ここまで来たのだからレベルは最低でも50はあると聞かなくても判断できる。
だがオークはCランクを想定しており、レベルは300が必要。
全員で補えばレベル300くらいの強さとなるのかは微妙だ。
でもやってみたい気が俺にはあった。
「カリナ、キミは無理をするな。オークは強い」
「ペドロよりも強いでしょ。一緒よ」
「わかった、でも無理はするな」
カリナには無理はしないように忠告しておく。
冒険者パーティーはすでにオークと戦闘を開始していて、3人が攻撃で、残りの一人は後方で支援だろう。
俺とカリナもオークに突っ込む。
昨日、街の外でオークには遭遇しているパーティーを偶然にも見た。
あの時はパーティーは敗北して退散。
それだけオークは強いのだ。
そのオークが4階層に早くも出てくるとは、予想していなかった。
もっと下の階層の魔物かまたは階層ボスでもおかしくはない。
階層ボスとは最下層とは別に途中の階層にいるボスのこと。
ダンジョンには階層ボスは用意されていて、それはダンジョンを面白くするために用意されているのだが、この階層にオークを用意する運営会社の気持ちがわからないな。
もし階層ボスがオークよりも強いなら、このダンジョンは相当なランクが高いとなる。
つまりは危険度は高い。
一瞬だが嫌な想像をした。
この先のことを考えてしまったからで、集中力が欠けた。
「うううう!」
「ペドロ!!」
その時にオークの攻撃を受けてしまい、ぶっ飛んだ。
ハンパない痛みが来る。
ヤバいなこれ。
壁に激突。
意識が飛びそうだ。
死ぬのか俺は。
「ヒールします」
意識は消えかかるとヒールしますと聞こえた。
体力が減少したのが回復される感覚があった。
冒険者パーティーの支援があったのだ。
意識は戻った。
「ありがとうございました」
「立って、危険ですから」
お礼は言っておくも、会話している余裕はなかった。
直ぐに態勢を建て直してオークに。
カリナと目が合うも、大丈夫と合図はした。
今のはマジで死ぬと思った。
転生前なら教会で蘇生すればいいかとなるが、今はリアルに死ぬらしい。
だからか心臓の鼓動が激しいし、血圧も高く感じる。
オークは流血はしているが、まだ戦えるだけの体力はある。
冒険者が魔法を繰り出す。
水魔法だな。
「ウォーター」
ウォーター魔法だった。
水のしぶきがオークに命中。
オークは叫び声を出すのは効果があった証拠だ。
さらに追撃で剣術が出る。
「ラストソード!」
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