第19話 『019 ダンジョンに入る』
『019 ダンジョンに入る』
ダンジョン内はうす暗いが明かりはあり、通路は見える。
カリナと離れないようにして進む。
魔物は出現した。
「スライム、ビッグマウスがいます。どれもFランク程度の魔物です」
「カリナやるぞ」
出てきた魔物はFランクでも倒せる魔物であったから、2人で戦う。
平原と違うのは狭い空間での戦いになるので、戦い方は違ってくる場合もある。
特に狭い通路では火魔法を使うと、自分も炎の影響を受けたりするし、長い剣だと壁に当てて剣が壊れたりもあるから、そこは気を付ける。
スライムを切った。
打撃、威圧、剣術スキルがあるので、レベルアップしたしスライムを倒す時間は激減。
確実に自分が強くなっている実感がある。
スライムを1匹討伐するのにケガも受けないし、ノーダメージで討伐はできそうだ。
転生レベルアップ前にはスライムからも攻撃は受けていたから成長はした。
カリナもビッグマウスに接近して短剣を突き刺す。
獣人らしい戦闘だな。
素早い動きでビッグマウスに接近して切る。
これはスキルとは違い、カリナの生まれ持った能力だろう。
スライムとビッグマウスを討伐して進む。
ダンジョン内は迷路のような複雑な構造を持っていて、迷うと地上に出れなくなる。
そのためダンジョンではマッピングが重要になり、マップを作りながら進むのは大切な仕事だ。
それからもスライムが多かったのは、まだ1階層なのがある。
次の地下2階層へ降りた。
地上よりも魔物が出る頻度は圧倒的に多いからレベル上げには向いているな。
この2階層はスライム、ビッグマウス、スケルトンもいた。
どれもFランク程度の魔物でカリナもダメージは少ない。
この調子なら3階層も行けそうだ。
「3階層です。バクエンがいます」
「ペドロ、3階層までは来れたか。お前が嘘をついているのは明らか。嘘だと暴いてやるよ」
「嘘はついてない」
「バクエンさ、ペドロに付きまとうのは止めなさい。ダンジョンに来たのは街を守るのが目的です。ペドロは敵じゃないでしょう」
「うるさい獣人の女だな。黙らせてやろうか」
カリナとバクエンがにらみ合いに。
どうもこの2人は仲が悪いというか、相性が悪いな。
俺としては事を大きくしたくはないから、バクエンから逃げるとした。
ダンジョンは広いのでバクエンと会わないようにした。
ただバクエンのパーティーはレベルは平均値は300を超えていると予想するから、今の俺では勝てないくらいの差があり、地下3階層では余裕を感じた。
誰も傷や疲労はなかった。
ダンジョンでは休憩も必要。
少し疲れたからカリナと休憩にした。
「休憩にしよう」
「時間的にはまだ行けますかね」
「帰りの時間も考えて行かないと帰れなくなる。もう少し行こうか」
「ペドロは優しいわ。前のパーティーは厳しかった。私が弱いと文句を言ってきたの。でもペドロは私に文句は言わない」
「文句などないよ。俺はソロプレイヤーだったからカリナと一緒だと楽しく冒険できている。前のパーティーのような扱いは俺はしないよ」
「嬉しい、ペドロと一緒なら何でもする」
「何でも!」
カリナはどういう意味で言ったかはわからないが、ドキッとした。
休憩で体力を回復してから再びダンジョンを進んだ。
戦闘の結果スキルが上がった。
打撃2になりました
スキル
剣術3 速足2 打撃2 隠密1 命中1 威圧1 回避1
俺のステータスでレベルアップはないが、打撃1が2になった。
打撃が上がれば今よりも与えるダメージは大きくなる。
1回で倒せない魔物も倒せるなら楽になる。
魔物と戦い経験を積むのをカリナも嫌がらないのは冒険者向きだな。
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