第2話

好きになったと自覚してすぐ学園祭の準備が始まった。

高校1年生は教室で企画をするのだが、他クラスと案が被って結局譲って教室企画は迷路をすることになった。

方向性がなかなか決まらなかったせいで、準備が追い込まれ、放課後遅くまで残る毎日が続いた。


ある日、たまたま遅くまで篠崎くんも残っていたことがあった。

思い切ってLINEのID交換を申し出たら、QRコードを出して待っていてくれた。

友達に見られたらどうしようかと焦って、急いで読み込んだ。


学園祭の準備での愚痴を話してもいいと言ってくれたから、家に帰って愚痴LINEを送ったら、いきなりだな、と笑われた。

冷静になれば、突然の嵐のようなLINEを送ったことが恥ずかしくなる。

なんやかんやで気がつけば2時間近くLINEのラリーが続いていた。

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