第2話

優・・・ごめんね。優のことは恩人だと思ってたし、これからも感謝し続けるだろう。でも、私はそれ以上に好きな人が居る。


 

 いつか、結婚しようぜ



盗賊に襲われてから私達は離れ離れになってしまった。ずっと会いたかったけど、もしかしたらもう殺されてると思って居た。だから会えること自体奇跡だった


・・・ごめん。ご主人様、本当にごめんなさい。でもこれはずっと奴隷時代から夢だったの・・・本当にごめんない。ご主人様は浮気するような私じゃない相手を見つけて

_______


「うわぁ、本当に戻って来たよ」


「・・・えっ」


ヒロは私が戻って来て、嬉しそうにしてくれると思って居たのに、


「馬鹿だなマジで・・・はぁー、村に居た時から何も変わってないなぁ・・・お前」


「・・・なに、どう言うこと?」


まるで、私がずっと騙されてアホみたいに


「・・・キャって、嘘・・・何これ・・・嘘」


思い出もあるけど、今は明らかにおかしくて、辛い思い出も多かった


「奴隷の首輪だよ。」


「・・・っ、嘘どうして、こんなこと!!」

意味がわからない。理解が出来ない。ヒロどうして、どうしてこんな酷いことを


「はぁー、まさかぁなぁ、また釣れるとは思えなかったな」


「・・・どう言うこと??またって?」


「昔さ、村は結界魔法があったのに、どうやって盗賊が入って来たと思う?」


「・・・まさか、」


「そう、俺が呼んだよ。」


「・・・そんな」


全身から力が抜ける感じがした。戻りたくないあの食事もなく、不衛生で楽しいことも希望も何もない・・・


「どうして、そんな酷い事をしたの?」


「んなの、当たり前じゃん。金が稼げるから・・・奴隷の女一人で一気に稼げるからだよ。」


「・・・っ」


「ちなみに、お前一人売ったおかげで俺は村のハーレムだった。」


「・・・そんな、そんな」


俺達はずっと二人だ。


いつか、この村を出て二人で冒険して、結婚しよ


「いやー、今ではその女達も売ってさぁ。楽しいぜ次から次への女を交換をして楽しむは」


「・・・っ」


「良いね。そして最後の一番のお楽しみ・・・その裏切られた時の絶望と睨む顔・・・最高だよ」


イカれてる。完全に頭がおかしいのこの男・・・


前の約束はあの思い出は嘘だったの??


「・・・ご主人様・・・」


ご主人様・・・これは天罰でしょうか??裏切った私への・・・


ごめんなさい。ご主人様・・・私がこんなに簡単に騙されて、浮気してしまうよ屑でなければ、きっと今頃幸せに・・・ご主人様を傷つけないで済んだでしょう・・・ごめんなさい。


「ほら、行くぞ」

奴隷商人に鎖を引っ張られて強制的に運ばれる。


「・・・嫌だ!!ご主人様!!」


「ご主人様・・・って、あの前の旦那のことか・・・いやー本当に可哀想だよね」


何も言い返せないだけど、


「私は・・・ご主人様に謝る。謝り続ける。今度こそ、こんな私でも出来る限りのこと・・・っ!!やぁー!」


痛い、痛い、全身に痛みが走る。


「おいおい、それやると値段落ちるからあんまりやるなよ」


「まぁ、今のは仕方ねぇじゃん」


昔に何度か喰らった痛み・・・もうとっくに忘れられるほど年月も経って幸せが埋めつくしてくれたことを実感する。


「ほら、行くぞ浮気奴隷ちゃん」

 もう、対抗出来ないこと痛みでわからせられてしまった


「・・・あはは・・・じゃあね。ハル。また奴隷生活楽しんでね。ちなみに、奴隷は解放されても商売契約者には永久に何も出来ないしようとした死ぬ魔法があるから」


ハルは最後の言葉に、せめて出来るこれからの目標も断ち切られた。

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元奴隷嫁と結婚して浮気されて離婚した。知らない間に元嫁はまた奴隷になって居るらしい 激 辛 @eaconnn

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