元奴隷嫁と結婚して浮気されて離婚した。知らない間に元嫁はまた奴隷になって居るらしい
激 辛
第1話
親に仕事の手伝いの帰りで奴隷を見つけた。
「ねぇ、お父さん。あの子ご飯食べないと」
今にも死にそうな程、体は細くて肉も生きる気力を失ったような姿をして居る。
「優、助けたい気持ちは分かるが奴隷は人間をした「オレが買うよ!」
優は父親の言葉を無視して、奴隷を人を助けることに夢中になった。
「優、だからな。それは」
「お父さん!!この子助けないと仕事もう手伝わないよ」
「そ、それは、困る」
「だよね。じゃあ!!買ってよ」
この時のお父さんの嫌そうな顔を忘れらない。
ーーーー
それから、奴隷として引き取り、家族のように大切な人の気持ちで一緒に過ごして来た。
最初は敬語で俺に嫌われないように、怯えながらも必死そうな感じだったが、今は俺の姉のように言葉も柔らかくなった。
ーーーー
そして長年の夢だった。彼女を奴隷から解放して結婚した・・・
次の日の出来事だった。
「優」
「どうしたの?ハル?」
「離婚しましょう」
「えーー?急に、急にどうしたんだよ?」
余りにも急すぎる離婚発言だった。昨日結婚したばっかりだったし、俺達は・・・俺は正直、ハルを奴隷から解放したことを大きな借りだと思って居る。それをきっかけにこうして二人で家族のように過ごして、本物の家族になったばかりなのに・・・
「・・・なんで急に・・・と言うかどうしてそんな事を」
まさか、誰かに脅されて・・・いやそうじゃないと信じられない。ハルが俺に浮気なんて一切ありえ・・・
「久しぶりに幼馴染に会いました」
「えっ??」
ハルの幼馴染のことは一度だけ過去話を聞いた時に知って居た。けどそれがどうして、別に恋人関係でも好きだったって話も聞いてなかったし、・・・
「ごめんなさい。優のことは恩人だと思ってるし家族ように大切にしてくれて愛もある彼と再会するまでは、このまま幸せになっていたでしょう・・・でも、私は幼馴染のことが好きだったの」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。何か」
慌てる俺にハルは腕を掴み強制的にハンコを押させられた。
「・・・う、嘘だろ」
「ごめんない。本当に今まで楽しかった。優が居なかった、今頃自殺して居たかも知れない。ありがとう本当に・・・」
「そんな感謝して居るなら」
ハルは俺の言葉を聞かずに一方的に話を続ける。
「・・・これからは優は自分の幸せを見つけてね」
「そんな・・・」
「じゃあね。バイバイご主人様」
こうして、俺達の関係は結婚してわずか1日で離婚することになった。
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