第123話 もう一つのDV家庭
夫が旅先から戻った。
長い「勝手大型連休」。。。
明日からは診察。
そろそろね…患者様もいらっしゃいますし。
あんな夫でも、毎日100人ほど来てくださる。
お待たせするわけにはいかない。
勝手大型連休の前半は、もう30年近い付き合いになるだろう…遠く離れた同期のY先生との旅。
研修医として駆け出しの頃からの付き合いの医者二人。
そして、共に家族にDVをする「D友」
秘密の顔だ。
昔から家族ぐるみでお付き合いがあり、コロナの前に家族皆で京都で食事を共にした。
その後、私が御礼の御手紙を差し上げてから奥様からDV話しを打ち明けられたのが最初。
「とっても夫達二人は気が合うようで価値観も似ていて…もしかしたら同じようは生活なんじゃないかと思って…と。」
とても繊細な奥様で、御嬢様も同じように物静かな大人しいお子さんだった。
時折メールでやりとりをしつつ、、、近年は御挨拶程度になっていたが、帰宅して御家族の状況を夫が話し始めた。
Y先生は住居に大変こだわりがあり、あえて自宅を建てていない。
沢山、試行錯誤を重ね…いずれ大豪邸でも建てる気だろう。
現在のお住いは、賃貸の一軒家。
そして、その真横にもう一つ一軒家を借りているという。
妻の事が嫌になると、もう一つの一軒家に移動。
週の半分は、その隣の一軒家にいるそう。
ちなみに、奥様はそちらに入った事はないとの事。。。
どういう事? そういう事なのか?!
Y先生は、秋に1泊10万円の御宿を借りて娘さんと旅行に行くそうだが、奥様は連れて行かない。
奥様とは、話も半年ほどしていないと。
普段の食事は、用意されており食べるそうだが…家族とは食べない。。。
娘さんは、今年中に今の学校を退学し通信教育に変わるそう。
Y先生のご意向で、小学生受験、更にステップアップの為にと中学では新たな学校を受験。
失敗して今の学校に入学したが、学校と合わずに不登校に。
自宅まで移して、家族で新たな地で生活し始めたと思ったら、2軒の家での家庭生活。
奥様は、メンタルがすっかりやられて心療内科にかかっていらっしゃると御本人から聞いている。
お薬を飲んでいる途中も、夫から舌打ちをされて辛いとおっしゃっていた。
その夫同士が大の仲良し。
50を過ぎても年に何度も二人で旅に出る…。
まあ、我が家は私も娘達も、病んでなるものか〜精神なので…今日も楽しくやっている。
子供達がメンタル強で、、、何よりだ。
ちょっとだけ、次女の反抗期すら万歳?!と思ってしまった。。。
沈んでいるよりは…良きかな(汗)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます