第22話 新しい課題
長女の卒業式。
夫は、卒業式がいつなのか知らない。
保護者は2名まで参列可能なので、夫ではなく次女を連れ立って。
厳かな式に、背筋が伸びる。
何に感動したかと言うと…ご父兄の姿。
3歳から共に通った方々の御顔は、そう簡単には忘れない。
そのご父兄が一生懸命に子供を撮影し、目で追っている。
途中、どういった荒波を超えてきたのかは知らないが、学力〜反抗期〜友人関係…皆各々に山あり谷あり超えてここまで走ってきたのだなあ。。。と。
皆どんな荒波だったのか、うちと同じような荒波はあったのだろうか。
それでも、一生懸命に子供を探し愛おしそうに見ている。
長女が再び合格をいただいた新しい道は、やはり医学部ではないので、夫からは認められなかった。
ただし、今回は少しだけ歯学部の時と違った。
予備校に入るなら、獣医学科の入学を許すと。
夜中3時まで話して話して、これ以上の夫からの譲歩はなかった。
殴る蹴るの暴力は、勿論許されない。
では、こういった人生の舵取りを親が本人から剥奪するのは…どうなのか?
これは、家庭内と言えど立派な暴力だと思う。
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