第4話 警察が来た日
今日は、風が強く嵐のようだった。
家の中で、夫の罵声と威圧の嵐が吹き荒れる時は、ただひたすらに終わるのを待つ。
まだ結婚したばかりの頃は、意見を言ったり、反撃したりしたものだ。
今は、私が意見を言った瞬間に「黙れ!」となり、その余地はない。
そして、その嵐がいつまでもいつまでも…終わらない時は、外に聞かれてしまう。
コロナ禍、恐怖の日曜日だったあの日…突然のインターホンに応答すると、警察官が立っていた。
近隣の方が吹き荒れる嵐を連絡して下さったのであろう。
あっという間に5人の警察官に囲まれる。
彼は、外では常に優しい夫と優しい父親を意識している。
騙されてはいけない。
各々、夫、私、子供たちも一人ずつ、各部屋に警察官と入り、取り調べ。
2時間程かかったであろうか。
夫が何を話したのかは知らない。
騙されてはいけない。
私が取り調べを終わる頃、彼は警察官に即されて、今日は自宅ではない場所で過ごすよう言われていた。
後にこの通報から児童相談所へ書類が送られ、私は人生で初めて児童相談所という場所に踏み入れた。
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