第3話 人間とは?
恐怖の日曜日が終わる。
日曜日は、夫は自分のクリニックがお休みで自宅にいることが多く、我々母子の間では「恐怖の日曜日」という認識だ。
しかし、今日はラッキーだった。
夫は、朝から休日診療所の仕事に行ったようだ。
途中休憩時間中、携帯電話のオプションを外したかと確認の連絡があったので、本当に仕事だったようだ。
ちなみにパパ活の時は、連絡が来ない。
携帯電話は、先日料金を安くしろ!と、突然別の会社にされてしまったところだ。
夫は、とにかく細かい。
携帯電話料金は勿論、冷蔵庫の中もチェック。
無駄な物を買っていないか、人工的な物は買っていないか、冷蔵庫チェックを受けている間、息が詰まりそうになる。
最近は、ただでさえ息が詰まる。
子供が受験真っ只中なのだ。
医学部合格が出ない日々に、家庭の空気は重い。
夫に、人間にしてやれよ!と罵声を飛ばされる。
人間にしてやれ…医者以外は人間ではないとの認識からくる言葉だ。
ちなみに、私は医者ではない。
以前、私は家政婦ですか?と聞いた時、家政婦ならもっと質が良いだろうという夫の言葉を思い出した。
そうか、そもそも私は人間でなかったんだ。。。
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