第2話 夜中の3時

もうすぐ夜中の3時。

夫が私の寝室に来た。

私の寝室と言っても、本来は来客用の和室だ。

来客用等と言うほどでもない玄関脇の和室に、布団を敷いて犬と一緒に眠りにつく。

パパ活をしている夫と寝るのは、流石に難しい。


さて、先程の夫の用事といえば…布団に入りやすいように毛布がめくっていない。とお怒りのご様子だった。

立派なベッドがあるのに、日本人は布団を敷いて寝るものだ!と床に布団を用意している。

その毛布の用意の仕方が気に入らなかったようである。

夜中の3時に…御苦労なことで。

君は本当にまともに布団すら〜といつものお説法が始まったので、暗闇の中扉を閉めた。


明日は休日診療所の仕事があるらしい。

休日診療所なのかパパ活なのか、その真相は定かではないが、とりあえず朝は先に起きておこう。

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