えものあり呉るる姿ぞ勇ましき
※えものあり くるるすがたぞ いさましき
「……今日は何を捕ってきたの? え、オニヤンマ? あ、くれるの、ありがとう」
オニヤンマ。大きいのに、よく捕まえたな。
羽……破れてないな。
飛べるかな……あ、飛んだ。
良かった。
猫が、僕をじっと見ている。
なんで逃がしたの、とかじゃないみたいだね。
獲物を見せたかっただけなのかな。
それとも、獲物のオニヤンマを傷つけなかったよ、って、自慢の肉球を見せたかったのかな。
おつかれさま。
オニヤンマのかわりに、おいしいものをあげるからね。
とっておきの、あれを。
※えもの、には獲物と得物を掛けております。
呉るる、は古語の呉るを用いました。
連載中の猫エッセイ、『多分、猫エッセイ。』第2話でオニヤンマを捕った実家の猫のことを書きました。
そこから、この猫の獲物をオニヤンマといたしました。
https://kakuyomu.jp/works/16818023213954843705/episodes/16818023214053670528
こちらの猫エッセイ。にご感想を寄せて下さった皆様の猫さんたちも、様々な獲物を捕っていました。
もしもご覧頂けましたら、皆様からのご感想もぜひ、ご一読下さいませ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます