17話

崇裕side

8年後

「おめでとう!!」

「ありがとう!」

今日は俺たちの結婚式だ。俺は裏社会で生きるものだから絶対に拒否されると思ったが、俺が茉莉花を守り抜いたことをルナが熱弁してくれたおかげで無事結婚することができた。

「これからもよろしく頼むぜ兄貴」

「おう」

陽と俺はお互い手を真っ直ぐにし、拳を作って男の約束をした。

結婚式のその夜茉莉花が急に俺の膝に座り

「崇裕。」

「なに?」

「私と結婚してくれてありがとう!」

俺は茉莉花の素直な言葉を聞け、全力で抱きしめた。そのとき俺のスマホから電話が鳴って

「あぁ。分かった。」

「崇裕?」

「了解」

俺は茉莉花をエスコートし、車に乗らせ俺たちはあの日の港の倉庫に着いた。そしてそこには

「遅かったな」

「わりぃ」

そこには陽がいた。

「監視カメラも全て外してもらってるし、ここはダミーな場所だからなにしても平気だよ」

「さすが陽だね!ごめんね、崇裕手伝ってもらって。」

「俺の可愛いお姫様の言うことは聞いてあげなくちゃ。」

俺は茉莉花の手にキスを落とした。

「くっ……!!」

「な、なにするのよ!」

そこには出所したての夏穂と茉莉花たちの元父が縄で縛られ仲間に抑えられていた。

「慰謝料払えないんだって?」

「命だけは……!!」

「こんなはずじゃ……!」

「臓器を丁寧に取って売って慰謝料払おーね!」

と茉莉花はニコニコしながら言うが、それはヤクザの言うセリフだと心の中でツッコんだ。まぁ俺の奥さんになるからいいんだけど。

「2人にされたこと、今までそれで苦しんだ人達の分までよろしくね〜」

陽もニコニコしながら喋る。やっぱこの兄弟怖ぇよ、ルナ。まぁお前もな。俺が唯一勝てない人もルナだからな。

「じゃあ後はみなさんよろしく〜」

茉莉花の一声で仲間たちが臓器を取る体制を取った。

「ほら?帰ろ?」

「うん!」

茉莉花は笑顔で俺の手を繋いだ。

「陽は?送ってくけど」

「ううん、俺はここに残るよ。万が一崇裕の仲間が傷ついたりすることがあったら俺が治療するからさ。」

「分かった。後はよろしくな」

















「ま……待ってくれ!!」

「い、いやーーー!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最恐ツインズから逃げられない 明智 依毬 @moonlight52

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画