5話
陽side
その日お父さんは帰ってくると違うズボンに履き替えていて、漏らしたことがなかったのようにふるまう。
「ご飯できたわよー!」
お母さんがそう言うとみんなでテーブルにつき
「んだよ、今日コロッケかよ。肉食いてーんだけど?」
とお父さんはお母さんの料理に文句を言う。お母さんのコロッケはひき肉も少し混ざっているからぶっちゃけ肉は食べれるんだぞ?って心の中でツッコんだ。コロッケというよりメンチカツぽいのが俺たちは好きだ。
「あら、じゃあお父さんはステーキあるからそっちを食べてください。」
お母さんはお父さんにステーキを渡す。しかし今回も下剤を仕込むとバレるのでなにもしないという指示だ。その夜お父さんは満足そうにステーキを食べた。
数日たったあと俺たちは組織での集まりで情報を交換した。
「私は浮気相手の情報を」
とお母さん
「俺は警察のほうからの情報を」
と智洋さん
「私は変装で夜の街のほうに行ってみたよーん」
と智洋さんの妹の
「俺は尾行を」
とユッキーさん
「私たちは浮気相手の家のほうを」
と俺と茉莉花
「私は芸能関係のほうで情報ゲットだよ!」
とセイラ
みんなそれぞれ情報をまとめた。
「浮気相手は
と俺は呟いた。
「政治界のほうでもかなり有力視されてる松村大臣……」
「私が制裁を下したいのは娘のみ……」
とお母さんはかなり考え込んでいる。
「縁を切らせる方法ってないのかな……?」
とイチルがぽっと呟いた。
「「それだー!!」」
私たちはこのときにあることを思いついた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます