【試される想い】5話

「な、、!なんだと?!

俺の話もしたっていうのか?!」

俺は、父上様からのとんでもない発言を聞かされる事になるのだ。


シリウス「で?、、詩菜の様子はどうなんだ?」


父上「シリウスの時のようなショックさは感じられんかったがの。」


意外な返答から複雑な心境になる俺。

(詩菜・・・

シリウスと俺はやはり彼女の中では違うと言うわけか・・・)


だが、この考えは、非常に甘い事だったと後々に知る事となる俺だった。


シリウスとの関係どころの問題ではなく、これから永きに渡り、俺と詩菜との関係に、厳しい程の試練が待ち構えているのだ。


そう、今なら理解できる。

キムの父があの時俺に向けて言った

『シヴァ神からの独立を果たすようになる。』

『詩菜の為に、自分の為に・・・』


だが、この時の俺は、まだそんな事すらも頭にはなかったのだ。。。



・・・・・・

一方詩菜はと言うと、考えてばかりなようだった。


「恋・・・愛・・・

うーん・・・

好きはなんなわけ?・・・」


縁側に座り、庭を見ながら考え込む。


「シヴァ様に妻・・・

ウェルヴィンにも妻・・・


妻って事は、相手を好きなはずよね。。


で?・・・

この二方様に対して、、なんで、私の気持ちの反応が違うわけ?


ウェルヴィンにも、ショックを受けていいはずよね・・・


あぁ〜、、、もう!

わかんないよ!!」



そんな、様子の詩菜を少し離れた所から見ている俺とシリウスなのだった・・・


シリウス「親父の奴め!、、、ややこしくしやがって、、、!

もう一回、文句言わな、気がすまん!


親父様のとこに行ってくる!」


ウェルヴィン「お父上様は留守だ。」


シリウス「はぁ? 何処にいったんだ?」


ウェルヴィン「お釈迦様のところだ。」


シリウス「お釈迦様・・・」



そう、いよいよ、リオンが居なくなる直前に、父上様とお釈迦様。


こちらの親子にもいざこざが待ち受けるのだった。


そんな事、想像する事もない俺とシリウスなのだった・・・


そして、詩菜がその渦中に巻き込まれて行く事にもなるなど・・・



✣✣✣✣✣✣✣✣


次回の短編へつづく・・・



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